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誓い12
痛いというよりも熱いという感覚の方が強かった。
勿論体はきしむ様に痛むが劉祜の熱を感じる。
内側に触れる劉祜がただ熱くて、かかる吐息も何もかもが熱い。
剣で切られる事とはまた違った内側からの鈍い痛みは確かにある。けれどそれよりも何よりもようやく繋がれたという嬉しさの方が勝った。
「ふふっ。」
こんな時に笑うのはおかしいのかもしれない。
けれど、嬉しくて幸せで思わず笑い声がもれる。
レオニードが優し気な笑い声が聞こえる。
笑うと腹筋が動いて中にいる劉祜の形が分かるようだった。
劉祜はレオニードをを後ろから抱きしめて「愛してる。」と言った。
幸せだった。
ただ、ひたすらに幸せだった。
劉祜がレオニードの耳たぶを戯れの様に舐める。
「んっ……。」
思わず上ずった声が出て、中に入っているりの劉祜の熱を締め上げてしまう。
ゆるゆると腰を動かされても違和感はなくならないものの、痛みは和らいだ気がした。
劉祜がレオニードの体を気にして慣らしてくれていることには気が付いていた。
「動いていいぞ。」
レオニードがそういうと劉祜は息を一瞬詰める。
それから、レオニードの肩を押さえつける様にして、バツンと音がしそうな位強く腰を打ち付けた。
奥を抉られる感覚にレオニードはか細い喘ぎ声をあげた。
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