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誓い13

劉祜の熱い吐息が耳元にかかる。 覆いかぶさられて、屈服させられることが嬉しくて中が悦んでいるのが分かる。 誰かにこんな風にされて自分が悦ぶ様になるとはレオニードは思っていなかった。 慣れない体では辛いだろうけれど、レオニードは劉祜の顔が見たかった。 ゆっくりと揺さぶられ、途切れ途切れになりながらレオニードは劉祜に懇願した。 「あっ、……なあ、アンタの顔が見たいっ、あぁッ。」 口付を交わしたい、瞳を見て|目合ひ《まぐわい》たかった。 「この体制でも充分辛いだろ。」 腰が逃げてる、と言って劉祜は幸せそうに笑った。 この行為で、劉祜は大した快楽を得られていない。同じ男だからレオニードにも分かっている。 慣れない体に手加減をして抽挿を繰り返していることも理解している。 だから、これはレオニードの我儘だ。 思いを通じ合わせる事自体出来ると思っていなかったからこうして触れ合えたこと自体あり得ない筈のことだけれど、欲が出てしまう。 折角触れ合えているのだからと思ってしまう。 シーツをつかむレオニードの手の甲を劉祜の指が撫でた後「明日、多分立ち上がれないからな。」と言った。 別にそれでよかった。 今劉祜と触れ合える事が嬉しくて、他の事は後で考えればいいとさえ思った。

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