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興味の先は愛
歌にドラマにバラエティーにとマルチな才能を発揮する人気タレントの槙原苑梨(まきはらえんり)は、ある番組の収録を前にタレント控え室で休憩していた。
マネージャーは細かい打ち合せのため、少し早めにスタジオ入りしている。
そして苑梨の控え室には、バンドのボーカルをやっている久住粋(くずみすい)が訪ねて来ていた。
2人共25歳で、タレントとアーティストの違いはあるが同期デビュー同士だ。
「男同士で⋯⋯?」
苑梨は眉をしかめて粋を見た。
粋はにやにやと笑みを浮かべている。
苑梨はクール系の美青年で身長も高く、体は男らしく引き締まっている。
粋の方はどちらかと言うと華奢で顔も可愛く、母性本能をくすぐるタイプだ。
その粋のぶっ飛んだ話に、苑梨は驚きを隠せない。
一体何を話しているのか。
粋の友達に、ある人気バンドのギターをやっている男がいる。
この男が、同じバンド内のベースの男とデキていると言うのだ。
「苑梨って女っ気ないからそっち系の人種かと思ってたんだけど」
粋はさらっと言った。
苑梨は粋を睨む。
「あのなぁ、生まれてこの方、男を好きになった事はないぞ?」
「でも、女にもそんなに興味なさそうだよね?試してみると意外とハマるかもよ?」
粋は楽しそうに笑った。
苑梨は少し呆れたようにため息をつく。
しかし、興味が湧いたのは事実だった。
「他にも遊びで男と寝てる奴、けっこういるよ?俺も例外じゃないからね」
「はぁ?」
「あるよ。男とやった事。俺がネコだったけど」
目を丸くする苑梨を楽しそうに眺めながら、粋は笑っている。
「気持ちいいのか?」
「最初はちょっと痛かったけどね~。2回目の時は気持ち良すぎて失神しちゃったよ」
「2回目⋯⋯って、そんな早く気持ち良くなれるもんなのか?」
「うーん。相手のテクニック次第だと思うよ。相性もあると思うけどね」
「テクニックねぇ」
苑梨は考え込んだ。
粋の相手はよほどのテクニシャンだったと見える。
自分が男とやるとしたら、絶対に突っ込まれるのは嫌だ。
「あのさ、お前は突っ込まれたんだろ?突っ込むほうも気持ちいいもんなのか?」
「そりゃ、気持ちいいでしょ」
「⋯⋯」
興味はあるが、自分が男と寝る場面など想像もつかなかった。
この業界は同性愛者が意外と多いようだが、誰がそうなのかは苑梨にはわからない。
つまり、興味はあっても実践する相手がいないと言う事だ。
だからと言って、粋に紹介してもらうのも嫌だった。
それを材料にからかわれるのは目に見えているからだ。
「でも突っ込むんだったら、女でも同じ事だろ」
「同じって事はないと思うよ。だって俺が寝た相手、今までずっと女とやってたらしいけどね。普通のセックスなら女だけど、アナルなら絶対男がいいってさ」
「そんなもんなのか」
苑梨は考え込んだ。
そんなにいいなら、ちょっと試してみたい気がする。
しかし、相手がいなかった。
下手な相手に声をかけてゲイ疑惑でもかけられるとイメージダウンもいいところだ。
女とのスキャンダルよりもひどい。
そして咄嗟に浮かんだのは、自分のマネージャーの顔だったりする。
「あ、もしかして試してみようとか思ってる?」
粋は苑梨の顔を覗いてにやりと笑った。
「バーカ」
ごまかしてみるが、粋にはバレバレのようだ。
「試したいなら、マネージャーの新谷(しんたに)さんに頼めば?」
「樹乃(じゅの)に?」
粋の言葉に、苑梨は目を丸くする。
心を見透かされたような気がして焦った。
新谷樹乃は苑梨より2歳年下の男で、1年前に苑梨のマネージャーになったばかりだ。
変わった名前だが、れっきとした本名だ。
マネージャーとしても1年経ったばかりの新人だが、才能があるのか苑梨がマルチタレントとして人気急上昇し始めたのは彼がマネージャーになってからだった。
「冗談はよせよ」
苑梨は軽く笑い飛ばす。
「新谷さんなら絶対に拒まないと思うけどな~」
粋は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「何だよそれ」
苑梨は粋を睨んで眉を寄せる。
「だってさ、マネージャーってタレントのスキャンダルを一番警戒するじゃん?どこの誰かもわかんない奴と寝られてスキャンダルになるよりは⋯⋯って抱かせてくれると思うんだよね~。あと新谷さんの性格からして、断れなさそうだし」
「あのなぁ⋯⋯」
苑梨は今度は呆れてため息をついた。
「それに新谷さんてマネージャーにしとくの勿体無いくらい綺麗だよね。案外、男性経験のひとつやふたつあるかもよ?」
「おいおい。いくら美人でも、あいつもノーマルだぞ?」
「そんなのわかんないよ~?新谷さんを抱いてみたいとかほざいてるホモタレントけっこういるんだから。口説かれてるとこも見た事あるしさ。大抵は断ってるみたいだけど、誘い全部を断ってるかまではわかんないでしょ」
粋は楽しそうに笑う。
「ちょっと何だよそれ。俺そんなの初めて聞いたぞ」
粋の爆弾発言に、苑梨は再び目を丸くした。
確かに新谷は、マネージャーにしておくのは惜しいくらいの美貌だ。
しかし粋の言うような話など全く聞いた事がなかった。
だが粋が嘘をつくとは思えない。
自分の知らないところで新谷が何をしているのか気になってきた。
「知らないのは苑梨だけだよ~」
粋は苑梨を楽しそうに眺めながら立ち上がる。
タイミング良く番組のADがドアを叩いて、収録が始まる事を知らせた。
粋はADに返事をして部屋を出る。
苑梨は結局それ以上は何も訊けず、仕方なく粋の後に続いた。
番組の収録は滞りなく終わった。
粋と苑梨はゲストだったので最初から最後までスタジオにいる必要はなく、出番が終わったらもう今日の予定はなかった。
粋はその番組のレギュラーと収録後に飲み会をする約束をしていたのでそのまま残ったが、苑梨は予定がなかったので新谷と共にスタジオを後にした。
スタジオを出てからは、タクシーで苑梨のマンションに帰る。
いつもなら新谷が会社の車を使うのだが、今日は珍しくタクシーだった。
タクシーを待つ間、苑梨は横に立つマネージャーの新谷を見た。
苑梨より10センチほど低く、体格も華奢なほうだ。
顔は粋も言っていた通り、マネージャーにしておくのは勿体無いくらいの美貌。
男にしては長い睫毛、ぱっちりした二重の瞳、低くはないが高すぎる事もない小さめの鼻、形の良い唇。
全体的に小さい顔。
実際、プロダクションの社長は面接に来た彼をマネージャーでなくモデルとして採用したがっていた。
それを無理矢理に自分のマネージャーにしたのが苑梨だった。
年下で新人がマネージャーなら好き放題できると考えたのである。
そして実際、わりと好き放題やっていた。
「あのさ、今日ちょっと大事な話があるから、泊まってって欲しいんだけど」
苑梨は横に立つ新谷に、顔は向けずに言った。
新谷は苑梨を見る。
「大事な話、ですか?」
「そ。だから泊まってってくれ」
「泊まらないと話せないくらい、長い話って事ですか?」
「うん。ま、そんなとこ」
苑梨は曖昧に答えた。
新谷は少し考える。
今まで苑梨がこんな話を切り出した事はなかった。
最近は人気が出ているせいで、仕事は目が回るような忙しさだ。
疲れが出て、タレントをやっていくのが嫌になったのかも知れない。
新谷はそう思った。
何故だか知らないが、自分がマネージャーになって急に忙しくなったのだ。
「大事な話なら聞かない訳にはいきませんね。泊まらせてもらいますよ」
少し考えて、新谷はうなずいた。
他のタレントやそのマネージャーが、2人の事を離れた所から伺っている。
苑梨は一般人だけでなく、同業者にも人気が高い。
同業者に限って言えば、新谷も例外ではなかった。
「何言ってるんですか?」
新谷は怪訝そうな顔で苑梨を見た。
ここは苑梨のマンションのリビング。
新谷は簡単にシャワーを浴びて苑梨のルームウェアを借り、長期戦の準備をしたばかりだ。
苑梨もシャワーを浴びてくつろいでいた。
ローテーブルを挟んで向かい合って座っている。
「だから、抱かせろって言ってんだよ」
「抱かせろ⋯⋯って、僕をって事ですよね?」
新谷は確かめるように苑梨を見つめる。
間違いであって欲しいと願っているような眼差しだ。
「決まってんだろ」
「大事な話ってもしかしてこの事ですか?」
「そ。男と寝てみたいなって思ってさ。けど相手いないし」
「相手がいないから、僕を抱こうという訳ですか」
「別にゲイバーとかで引っ掛けてもいいんだぜ?けどそうするとお前が困るじゃん?」
苑梨は意地悪な笑みを浮かべて見せた。
人気タレントの槙原苑梨がゲイバーで男を引っ掛けたとなれば世間は黙っていないだろう。
タレント生命にも関わる事だ。
そして、タレントの不始末はマネージャーの不始末。
それは新谷も痛いくらいわかっている筈だった。
「どうしていきなりそんな事言い出すんですか。久住君に何か言われたんですか?」
足元を見られた感じの新谷は、やはり怪訝そうな顔で苑梨を見る。
「まあそんなとこ。あいつがすごくいいって言うから男同士のセックスに興味湧いてさ」
「実践したいほど興味あるんですか?」
「興味あるから言ってんだろ。つべこべ言わずに抱かせろよ」
苑梨は新谷の反応を楽しみながら詰め寄る。
「いくらマネージャーでも、できる事とできない事がありますよ」
新谷は困ったように苑梨を見た。
「あっそ。それじゃ、そこらへんのゲイバーで男を引っ掛けてもいいんだな?」
「それは⋯⋯」
「あ、もしかして恋人いんのか?男に口説かれた事あるんだろ?」
「⋯⋯!」
新谷は苑梨の言葉に目を丸くする。
苑梨は意地悪な笑みを浮かべていた。
「あるんだな。じゃ、もしかして男と寝た事もあんの?」
「からかわないで下さい。そんな事ある訳ないでしょう。恋人はいませんし、男と寝た事もありませんよ」
新谷は憤慨した様子で苑梨を睨む。
苑梨はそれを信じた訳ではなかった。
粋の言う通り、男性経験のひとつやふたつはありそうだと思う。
もしかしたら男の恋人もいるのかも知れなかった。
あくまでそれは、苑梨の推測に過ぎないのだが。
「真面目な話だと思ってた僕が馬鹿でした。もう帰らせてもらいますよ」
新谷は怒った様子でそう言うと、ソファから立ち上がった。
そして壁にかけてあるスーツを取る。
「おい待てよ。俺がスキャンダル起こしてもいいのか?」
苑梨も立ち上がり、新谷の後を追う。
「ご自由にどうぞ。いくら僕がマネージャーでもそんな要求は飲めません」
新谷は態度を変えず、苑梨に借りていた服を脱いだ。
ハンガーからシャツをはずし、着ようとして袖に手を通す。
その手を苑梨が掴んだ。
「じゃあスキャンダル起こして俺が芸能界を引退してもいいのかよ?」
「なっ、どうしてそこまで話が飛ぶんです」
「スキャンダル起こしたら芸能活動は自粛する事になるだろ。そしたら芸能界なんて引退してやるからな」
まるで脅しだな、と自分でも思いながら苑梨は詰め寄った。
本当は男なら誰でもいいと思っていた。
後腐れのない奴をゲイバーで捕まえて一晩過ごせばいいのだと。
しかし今はどうしても新谷がいいと思ってしまっている。
自分は本当に男同士のセックスに興味があるのか。
それとも新谷とする事に興味があるのだろうか。
「そのくらいで引退なんて口にしないで下さい。ファンを裏切るつもりですか?」
「だから抱かせろって言ってんだよっ」
苑梨はいらいらした様子で新谷を壁に押し付ける。
「つ⋯⋯ぅ」
後頭部を打った新谷は痛みに顔を歪めた。
苑梨は新谷の顎を掴み、強引に唇を奪う。
「んっ、んんっ」
新谷は必死で抵抗するが、苑梨の力には敵わなかった。
息が苦しくなるほど口内を貪られる。
やがて新谷は抵抗する手を緩めた。
力で苑梨には敵わないと諦めたようだ。
ようやく苑梨が唇を離すと、ほとんど涙目になった新谷が睨んできた。
「なんだよ。これくらいどうって事ないだろ?それとも、本当に男と寝た事ないのか?」
男にキスしたのに何の嫌悪も感じない自分に戸惑いながら、苑梨は新谷を見る。
「お、男と寝た事なんてありませんよ!女の人とだって⋯⋯」
新谷は怒りのせいか顔を真っ赤にして苑梨を睨んだ。
苑梨は目を丸くする。
本当にこの美人マネージャーは、男と寝た事がないらしい。
何故かわからないが、安心してしまった。
苑梨は自分の中に生まれた感情に戸惑う。
「とにかく、帰らせてもらいます!」
新谷は苑梨に背を向けると、カッターシャツのボタンを留め始めた。
「今更帰すかよっ」
苑梨は怒鳴りながら新谷の肩を掴み、こちらを向かせた。
作り物のような綺麗な顔が間近にある。
改めて見ると、ぞくっとくるほど綺麗な顔だった。
逃げようとする新谷を、苑梨は突き飛ばした。
新谷はよろめいて壁にぶつかる。
体勢を立て直す前に、苑梨は新谷を寝室に引き摺り込んだ。
ベッドに突き飛ばし、起きあがろうとする体を押さえつける。
「や、やめてくださいっ」
新谷は抵抗しようとするが、苑梨に敵う訳がない。
そうこうするうちに、服は全て脱がされてしまった。
「タレントの我侭を聞けないようじゃ、一人前のマネージャーにはなれねーぞ」
苑梨はにやにやと笑いながら新谷の体を眺める。
上気した肌は自分と同じ男のものなのに何故か扇情的に映った。
夢中になってその肌を愛撫する。
軽く吸い付いただけですぐにうっ血していった。
汗ばんだ肌は滑らかで、苑梨の手に吸い付いてくるようだった。
そして苑梨は新谷の股間に手を伸ばす。
「ひっ」
新谷が小さく悲鳴をあげた。
苑梨は新谷のものを握り込むと、少し力を入れて扱いた。
「あっ、やめ⋯⋯っ」
苑梨の腕を掴んで止めさせようとするが、苑梨は手の動きを止めない。
やがて新谷のそこは段々と熱を持って硬くなってきた。
「もう硬くなってきたぜ。たまってんの?」
苑梨はからかうように新谷の耳元で囁く。
ぎゅっと目を閉じて射精感を堪える顔は苑梨を煽るのに充分だった。
「くっ⋯⋯」
新谷は必死で快感に耐えるが、体の方は正直に反応する。
苑梨は手の動きを早めていった。
「や、あっ、あっ、やめ⋯⋯っ」
我慢できなくなり、新谷は苑梨から逃げようとする。
もちろん苑梨が逃がす訳はなかった。
「我慢しないで出しちゃえよ」
苑梨はそう言って新谷の耳たぶを舐める。
「あ、あっ、ああっ」
やがて新谷は、苑梨の手の中に精を放った。
苑梨はようやく新谷を放すと、自分も服を脱いだ。
熱を失った新谷のものを再び握り込む。
「や、やめてくださいっ」
しかし抵抗も空しく、新谷のものは再び熱を持ち始めていた。
苑梨はそれを見てにやりと笑う。
何故か異常に興奮していた。
新谷の反応に、何故か自分の股間が熱くなってくる。
早く新谷の後ろに突っ込んでやりたかった。
「力抜いてろよ」
苑梨は新谷の股間で立ち上がったものの先端から溢れる蜜を指に取ると、それを潤滑油変わりにして後ろの蕾に指を入れた。
「ひっ」
新谷が悲鳴をあげる。
苑梨は指をゆっくりと動かした。内壁を撫でるようにぐるりと回す。
「やっ、何を⋯⋯っ」
新谷の体がびくりと震えた。
「すげー熱いよここ」
苑梨は指をくいっと動かす。
そのたびに新谷の体が跳ねた。
「あっ、いや、もう、やめ⋯⋯っ」
「ここまで来て止める訳ないだろ」
苑梨は指の数を増やす。
入り口を広げるように指を動かすと新谷は苦痛の声を漏らした。
「う、あっ、ああっ」
綺麗な顔は苦痛に歪んで、きつく閉じた目からは涙がこぼれている。
「そろそろいいかな」
苑梨は指を引き抜いた。
そして今度は、既に熱くなっている自分のものをそこに当てる。
「いっ、や、やめっ、ああっ!」
ゆっくりと先端を押し込んで行くと、新谷は更に苦痛の表情を浮かべた。
襞が苑梨のものを締め付ける。
それだけでも達してしまいそうだった。
やがて、根元まで新谷の中に埋める。
「はぁっ」
新谷が大きく息を吐いた。
苑梨はゆっくりと腰を動かし始める。
「うっ、あっ、苑梨⋯⋯っ」
新谷は必死で苦痛を訴えるが、苑梨は動くのをやめなかった。
苦痛の表情でさえ扇情的に見えてくる。
苑梨は新谷のものに手をやった。
萎えかけたそれを握り込む。
「いっ、あっ、ああっ」
新谷は苦痛とも快感ともつかない声をあげる。
苑梨は新谷のものを扱きながら、腰を激しく打ちつけた。
「やっ、あ、あっ」
新谷が苑梨の手の中に熱を吐き出す。
やがて苑梨も、新谷の中に精を放った。
ぐったりと脱力する新谷から自分を抜くと、放ったばかりの液体が流れ落ちる。
どうやら新谷は気を失ってしまったようだった。
「最初から激しくしすぎたか⋯⋯」
苑梨は自分でも驚くくらい興奮していた事を実感する。
最初はただの興味本位だった筈なのに。
やばいな。
ハマったかも知れない。
何にハマったのか。
苑梨は気を失っている新谷を見てそれに気付いた。
「樹乃⋯⋯」
愛おしそうに名前をつぶやく。
目を覚ましたら、新谷は一体どういう反応をするだろう。
軽蔑の眼差しで睨んでくるだろうか。
怒りに顔を真っ赤にして、マネージャーを辞めると言い出すだろうか。
しかし、何があってもマネージャーを辞めさせる気はなかった。
目を覚ましたら謝って抱き締めて、愛の告白でもするか。
新谷の顔を眺めながら苑梨は思っていた。
終。
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