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第5話 - ①
弱点
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「神谷ァァァ調子こいてんじゃねェェェッ」
「ちッ、またお前か‥‥テメェも懲りねぇな」
「ほんまに今日こそはぶっ倒ーーぐはぁッ!」
「じゃあな、金髪」
俺の蹴りが気持ち良く決まり床に沈んだ金髪
何度も勝負を挑んで来るが弱すぎて、肩慣らしにもならない
それにしても…
「ッたく、やけに突っ掛かってくる野郎が多くなりやがって、一体何だ?」
さっきぶっ飛ばした金髪のように、純粋に喧嘩を売る馬鹿もいれば
『君は年上が好きなんだよね?』
よく分からない事を口にする奴もいる
大抵は、ひと睨みすれば簡単に震え上がって俺の前から消えるが、でも中には何を勘違いしているのか
『付き合ってみない?』
ゾワッと寒気、吐き気、殺意を覚え
二度とそんな事口に出来ない程に
ぶっ叩いてやった
前よりは俺を恐がる奴らが少なくなったとは言え、相変わらずの喧嘩の毎日
そして喧嘩した後、いつもの習慣が染み付いた足は、サボり場所へ向け歩を進めていた
そう、俺だけの聖域へ
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