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すっげー可愛いっ あぁッ肉球ハンパなく柔らけぇ 茶太郎の毛並みがフワフワ 「神谷‥」 「んーー?」 やっぱ動物はいいな 家で飼いてぇけど親がアレルギーあるし あーー目細めて眠たいのか、それとも気持ちいいのか? うわぁ、指舐めて…可愛いッ 「ネコ好きか?」 「んーー」 うわッそんな擦り寄って! 茶太郎の腹も柔らけぇ 顔埋めてみたいッ 「神谷‥‥」 「んーー?」 「好きな奴いるのか?」 ヤバいッすっげー嬉しい 俺に懐いたのって‥ 茶太郎が初めてかも知んねぇ 「んーー」 「何!?居るのか、誰だそいつは!」 「は?何!?て、テメェ何だ急にッ 茶太郎が逃げるだろーがテメェェェェ!!」 茶太郎に夢中な俺は 乃木が何かほざいてんなぁ‥とは思っちゃいたが適当に空返事 したが為‥‥ 「俺以外の誰だそいつは!」 「あだッテメェなにしやがるこのボケッ あっ、茶太郎‥‥茶太郎が逃げたじゃねーか退けやゴラァァァァァ!」 乃木の野郎が俺に突っ掛かって来るとは思いもよらなかった 茶太郎に意識が行っていたのもそうだが、突然の事で受け身を取る事も出来ず、押し倒されている 「ハハハッ、茶太郎は気を利かせてくれたんだな」 そう言って笑う乃木に、何のだよ!とツッコミを入れようとした時‥ ビクビクと体が震えた この力の抜ける感じといい、皮膚が敏感になる感じといい、紛れもなく… 「な、に?‥くッ‥‥やめ‥ろ」 「ああ、耳か?」 俺を床に押し倒した乃木の手が、弱点の耳に触れていた 「ぁ、‥クソッ‥」 甘ったるい鼻を抜けた声 出している自身でも疑うほど、弱々しい声が響く

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