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第十三話
「いやいやいや。おかしいだろ!なんでそんなこと…ひぃ!」
大神が俺を見てニコニコ笑っていた。
「前にも言ったよね。僕は律を無理やり発情させられるって。忘れた?」
忘れるわけがない。あんな辱められた記憶を忘れるほど俺は安い男じゃない。
「じゃあ、行こうか」
そう言うと、大神はガシッと俺の腕をつかんで無理やりベットから降ろそうとした。
俺は大神が何をしようとしているかわからなかった。でも、大神が俺にとって良くないことを考えている気がして、つかまれた腕を自分のほうに引き寄せた。
「どうして抵抗するの?」
「いや、だって…」
(行こうって、どこに行くんだよ)
のどが詰まってうまく言葉が出てこない。
「これから律に罰を与える。僕の言うこと聞けない悪い子には罰が必要だからね」
「罰って…」
「律を発情させて男どもにレイプしてもらうんだよ」
「え....レイプ?」
急にこいつは何をする気だ。そんなことを考えているうちに大神はどんどん話を進めていて、頭がついてこない。
「いやなの?」
「…いやだ」
「じゃあどおするの?」
レイプなんて冗談じゃないし大神のいうことを聞いてフェラなんかもしたくない。どうするの、と聞かれて頭が整理できずぐるぐると考えていると、大神がまた俺の腕を引っ張った。
「いやだ!するから!フェラする。だから、レイプはいやだ!!」
ベットから降ろされそうになってとっさにフェラをすると言ってしまった。レイプよりかはまし。そう考えての決断ではあるが、やりたくないことに変わりはない。
「違うでしょ」
「え?」
俺はフェラをするって言ったのに何が不満なんだよ。そう思ったが大神の目はいまだ冷たいまま。正直耐えられなかった。
そして俺は、何が違うのか考えた。
大神は俺にフェラしろと命令した。でも、俺が抵抗したから怒った。だから…
「…いうこと聞かなくて、、ごめんなさい…フェラさせて、、、ください…」
悔しい。涙がこぼれた。
また大神に負けたんだと実感させられた。何度こいつは俺にこんな思いをさせるつもりなんだ。
大神は俺を優しく抱きしめた。
「うん。よくできたね」
涙を流す俺を大神は、幼い子供をあやす様に抱きしめている。
(俺は、こいつのなんなんだ…)
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