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第十七話

「ちょっ、待て。待ってて」 大神は何も言わず俺の部屋ではなく大神の部屋に連行した。またあの日のようなことが起こるのか。そんなの嫌だ。なんとしてでもこの手から逃れなければ。 「離せ!俺は行かない」 「そんなに抵抗して、律はいけない子だね」 俺が連れてこられたのは昨日の寝室ではなく最初に連れてこられた部屋だった。 大神は俺をベットのそばに座らせ大神はベットに腰掛け俺を見下ろしてくる。 「さ、律。ご主人様にご奉仕をして」 「ご、ご奉仕…?」 「もう何回もしているじゃないか。さあ」 最初はご奉仕なんて言われて意味がからなかった。 でも何のことか理解して自分が置かされている状況が分かって頭に血が上った。 「嫌だ!」 「口答えしないで」 「ぐぅ…!」 大神は俺の顎をつかみ無理矢理顔を上に向させ床に座る俺の視線をあげた。 「…いや……だ」 こんな屈辱的なこと、何度もやらされるくらいなら殴られた方がましだ。それならいくらでも我慢出来る。 「言うこと聞けないの?なら仕方ないよね」 「…え?」 仕方ない、大神はそう言うと俺の顎から手を離した。 「…あ…あれ…」 急に体の奥が熱を持ち始めた。体にうまく力が入らなくて床に倒れ込んでしまった。体が熱い。体が何かを求めている。息が荒くなってきたのが自分でも分かる。 「律が悪いんだよ。ぼくの言うことを聞かないから」 部屋に充満したこの臭いは大神のフェロモンだ。大神のフェロモンに反応して俺はあの日のように発情してしまったんだ。甘く体にまとわりつくような臭い。息をすればするほど大神が俺の中に入り込んでくるような感覚。 「…んあ…ふ…うぅ……」 「つらいんだね。これが出来たら楽にしてあげるよ」 俺の頭にあるのはこの男の性器がほしい。この熱を冷ましてほしい。ただそれだけ。 震える手で大神のズボンに手を伸ばす。俺たち以外には誰も居ない静かな部屋にジジジとチャックを開ける音が響く。大神の下着をずらすとすでに立ち上がった大神の性器が現れた。 大神の男根は堅くそりあがり、先の方からは透明なしずくがあふれ出ていた。 俺はそのしずくに舌をのばす。次から次へと流れ出るしずくを夢中になってなめとった。額を大神の性器にぴったりとつけて根元から亀頭まで夢中になってなめ回していた。 「律は本当はこれが大好きなんだね」 「ちが…!」 俺は自分が大神の性器に夢中になっていたことに気づいて慌てて顔を離した。 俺は何をしていた。一瞬意識が飛んでいたような気がする。 「嘘はだめだよ」 「う…うそなんかじゃ…」 「ほら、夢中になりすぎて律の顔も髪もぼくが出したのでぬれてるよ。でもぼくは律ががんばってなめる姿も可愛かったけど律が苦しむ顔も見たいな」 「…え?…んあ゛…がっ…」 「口を開けて。歯を立てたら許さないよ」 フェロモンでおかしくなっていた時には感じなかった、男のものを口に含んでいるという嫌悪感がおそってきてすぐに口を離してしまいたくなる。必死に首を振り、大神から逃れようとするががっしりと顎をつかまれ上を向かされ大神の性器から口をはなすことは許されなかった。 大神は髪の根元をつかみ最初からめちゃくちゃに腰を振る。 気を抜くと歯を立ててしまいそうになる。苦しさのあまりえずきそうになっても大神の動きは止まらない。 大神が腰を動かすたびにじゅぽっ、ぐっぽと淫らな音が響く。 「んんっ…!ンん…」 苦しい。苦しいのに、俺の中にはこれを欲している自分も居て吐き気がする。 「全部、飲み込んで」 大神の動きが今までよりも強く、激しくなった。大神の性器がさっきよりも熱を持ちどくどくと脈打っていうのが分かる。 「…出すよ!」 「んグ…!…うえっ…っ」 生臭い臭いが広がりはき出そうとしたが大神に口を押さえられはき出すことが出来ず、俺は精液を飲み込んでしまった。 激しい口淫によりしびれた口はまだ開いたままでわずかに開いた口からは大神の出した白濁したものがしたたり落ちる。 「なんだ、律も気持ちよかったんだね」 「…え?」 「だって律勃起してるよ。ぼくのなめて気持ちよかったんでしょ。これでなかをこすられるのでも想像したのかな」 「…ち、違う!俺は…そんなこと、思ってなんか…」 「でもだめだよ。ぼくの許しなしではいかせない。今日は我慢だよ」

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