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第1話

 注意  このお話は乱暴なシーンが続きます。  なので、無理な方はいますぐやめてください  大丈夫な方だけどうぞ。  「嫌だ、嫌だぁ・・・」  王子は泣きわめいた。  押さえつけられ、ナイフで豪華な儀礼服は切り裂かれ、身体からは布一枚、糸一本さえ奪われていた。  両手両脚を数人がかりで押さえられ、玉座の上に横たえられていた。  性的なことに出来るだけ遠ざけられていてはいても、欲望渦巻く宮殿で育ったのだ。  何も知らずにはいられない。  すくなくとも。  自分が今、そしてこれから、良くないことをされることだけはわかっていた。    限られた女官二人だけに、しかも、薄暗がりでしか見せたことがなかった身体を男達によって暴かれ、晒されていた。  そして、それは。   臣下の者達の前で行われていた。  逃げ損ねた数十人の貴族や大臣達は震えながら玉座を見守っていた。  始まるはずだった戴冠式ではなく、今日王となるはずのまだ、18才の王子が玉座の上でならず者達によって辱められるのを。  彼らには何もできない。     なぜなら、数百の兵に囲まれているからだ。  そして、数百の兵達も玉座を見守っていた。  自分達の成したことを見届けるために。  クーデターは成功したのだ。  「真っ白だぜ」  玉座の上に抑えつけられた王子にのしかかった男はそう言った。  王子の滑らかな胸を撫でながら。  男の言うとおり、宮殿の奥深くで育てられた王子の肌は真っ白で、しみひとつ、黒子一つなかった。  傷なき聖体。  そうよばれ、聖王となる証拠と言われた肌。  男の骨ぱった大きな手はカサつき汚れていた。  戦う者らしく。  その手でその肌の感触を男は楽しんでいるようだった。    「嫌ぁ・・・」  王子は真っ青な瞳から涙を流した。  この瞳も。  そう、今日頭に戴くはずだった冠を飾る国宝の宝石のような瞳こそ、聖王になる印、と言われていたのだ。  男は面白そうにその瞳を覗きこんだ。  「大した色だ。綺麗だがアクセサリーだな、男の持ちもんじゃねーな」  男は感想を述べた。  男は酷く冷静だった。  手足を押さえつけている男達の方が興奮していた。  非力な王子を抑えつけるのには片手で十分らしく、もう片方の手で王子を見ながら股間を扱いている者もいた。  「落ち着けよ、お前ら。これは儀式だ。興奮すんな」  男は王子の手足を抑えつけている配下の者達に苦笑いした。  「まあ、わかる。こら、上玉だ。これは確かに勃つ、男なのにな。胸もねーのに乳首が可愛い」  男は王子の真っ白な胸に色付く乳首をつねった。  王子は痛みに泣く。  誰かに必要以上に触れられることさえなかったのだ。  痛みに、尖った乳首を男は指で撫でて楽しんでいた。  「触るな・・・」  王子は泣く。  小さな声しか出ない。  不必要に声を出すことさえ禁じられていたのだ。  聖王の声はみだりにきかせてはいけないと。  「まあ、これは男のモンだがな」  男は恐怖で縮こまっている王子の性器に指を絡ませた。    王子はピクンと身体を震わせた。  自分で触れることはゆるされなかった場所だ。  年頃だから、こっそりと触れて、自分て達したことはある。  でも、罪悪感に潰され、快楽どころではなくなってしまったのだ。  でも。  どうしても、どうしても触れてしまった場所。  そこを不用意に触れられ、全身が反応してしまった。  「へぇ?・・・色も形も可愛いな。男のもんなのに弄りたくなるな、そんな反応されたら」  男は指で王子のそこを扱きはじめた。  突然与えられた感覚に王子の身体は喜んだ。  その身体持ち主にすら、触れられることはめったになかったから。  こんな時なのに。  「ああっ・・・・いやっ・・・ううっ」  首を振り、身体をよじろうとしても男達に押さえ込まれ、動けない。  自由に動く首だけを狂ったように振る。  細心の注意で触れられてきたから、他人の体温など長く忘れてしまったのに。  男の手の熱さに性器を焼かれるようだ。     「オナニーすらまともにしてねーんだろうな。かわいいな。こんなの男のモンじゃねーな。女のモンだな。ちょっとばかしでっかいけどな。女のソコも剥けて勃つし。でなきゃ、こんなとここんなに弄りたくならねぇよ。男抱いても穴しか使わねーよ、いつもなら」  男は楽しそうに王子の性器を弄んだ。  先の穴を親指の先で執拗に弄られ、王子は泣き叫んだ。  裏の筋を指でなぞられ、2つの袋を揉まれた。  いやらしい、どこをどうすれば感じるかを知り尽くした指に、何も知らない身体は耐えられず、王子は達した。    臣下の前で。  敵兵達の前で。  玉座の上で。     6人もの人間が登ってもまだ玉座には余裕があった。  玉座とは巨大な岩だ。  滑らかに削られた。  普段なら、柔らかなクッションや豪華な背もたれやひじかけが取り付けられているが、儀式の際は滑らな巨大な岩の姿になる。  初代聖王が神の神託を受けた場所だと言われている。  宮殿の中央にこの国の始まりからあるという聖なる場所。  そこを淫らな白い液体で汚したのは。  王になるはずだった王子だった。    「ああ・・・ああっ」      罪深さに王子は泣いた。  清らかにあれ、とされたこの身体が、玉座を汚したのだ。  「・・・・・・こら、無理だ。これはヤバいな」  涙を流し、腹に白い精液を飛ばした王子の身体は細かく震えていた。  快感の余韻と、罪悪感と、屈辱に。   真っ白な身体は少年のモノにしては細く華奢で。  流れる金の髪は震えるたびにさざ波のように煌めき、涙を流す目の青さはさらに深くなっていた。    「・・・。さっさと終わらせるつもりだったのにな。長くなるぞ。お前らは見ながらオナニーでもなんでもしとけ」  男は王子を抑えつけている配下達に言った。  そして、玉座の下にいる、貴族や大臣達、それを取り巻く兵達にも。  「コイツを女みたいに抱く。ここで、な。聖王なんかいやしない、これは女みたいに乱れるいやらしい身体だになる。お前らもオナニーでもしとけ」  男は怒鳴った。  そして、玉座の下に投げ捨てられていた王冠を男は思いついたように拾ってきた。  純金で出来たその重い冠を、王子の頭に被せた。  面白そうに。  「戴冠式だ、王子様。聖なる王じゃなくて、淫らな穴になるためのな」  男は冠を被った王子の白い頬を撫でた。    「淫らな・・・穴?」  王子にはわからない、それはどういう意味か。  男は笑った。  なにも知らないのが面白いから。  「女に注ぎこんで世継ぎを作るかわりに、オレの子種を注ぎ込まれるんだよ、お前は」  どこに注ぎこむのかを、指でなぞられ、教えられる。  王子の白い身体がさらに白くなった。   そんなところに。  そんなバカな。  「怖がんな。オレだって、こんなところで見られながらすんのは趣味じゃねぇ。まあ、楽しんでないかと言えば嘘になってきてるけどな。きっちりここでイカせてやるから安心しろ」  男は王子の目を覗き込みながら言った。  王子の目から涙が流れるのをこの男は楽しんでいた。  綺麗な玩具を初めてみた子供みたいに。  男は脚を抑えつけていた配下達に命じた。  脚を広げられ、腰を持ち上げられた。  性器も、その穴も丸見えになるように。  そして、萎えてしまっていた性器を、そっと男に撫でられる。  ピクン  また身体が震えてしまう。  「今から触るのはコッチじゃなくてこの穴だ。穴でもお前くらい敏感なら十分はじめてでもイけるだろ」  男はその穴を指でなぞった。  その感覚に震えたのは、恐怖からだったのか。  男に命じられ、誰かが瓶を男に手渡した。  男はその瓶の中身を手にとった。  ヌルヌルと光る・・・オイルだった。  指にぞんぶんに絡ませて、穴にも直接オイルがかけられた。  その感触にまた震えた。  「大丈夫だ・・・気持ちいいだけだ」  男が宥めるように言った声は思いの外優しかった。  だが遠慮なく指は突き立てられられた。  「うぁっ」    王子は違和感に身体を強ばらせた。     「力を抜け。裂けて苦しまないようにしてやってるんだ」  男の大きな太い指はそれでも止まってくれない。  「ちっちぇ穴だな。処女より狭い。可愛いな。オレのをここに挿れると思ったらゾクゾクするぜ。こんな穴までピンクで・・・女と代わらないなんて言って悪かったな。王子様。あんた女よりイヤらしいぜ」    囁かれた。  広げるように指を動かされながら。  拒もうとしたら、指を締め付けてしまう。    「もう絞ってくるのか?イヤらしいな」  男は笑って指を増やされた。  「やめろ・・・やめ、ろ」  王子の言葉にはもう力がない。  涙だけが流れ続ける。  「・・・ちゃんと気持ち良くしてやる、よ」  男は笑った。    そして、穴に指を挿れたまま、男はのしかかり、王子の乳首を口に含んだのだった。  「こんなに尖らせて。いやらしいな、王子様」  囁かれた。  音をたてて舐めながら。    知らない。   そんなとこが尖ることもしらない。   でも固く凝っているのはわかった。   舐められ、噛まれる度に、その凝りが熱く、そこから全身に波が伝わっていく。  自分で触れたこともなかった、存在すら知らなかった場所が、自分をおかしくする。  吸われたら甘い。  噛まれたら熱い。   舐められたらむずがゆい。  「腰揺れてるぜ、王子様。前も勃ってきてるし」  嗤われた。  指は増やされていた。   前ほどの違和感はなくなっていた。    「ここ、広げられたらたまんなくなるんだぞ、もっと広げて、と泣いて頼むようになる」  指で広げられ、喘いだ。  そんなバカな、と思うが、男が今は抱きしめるようにして胸を舐めるのがたまらない。  男もいつの間にか上着を脱ぎ捨てていて、その分厚い身体が薄く滑らかな王子の身体に触れていた。  人の体温。  長く禁じられていたから。   触れることに・・・飢えていたのだ。  幼い子供の頃からもう、触れられてこなかったこの身体は。  人間を欲しがっていた。  「可哀想にな。・・・何が聖王だよな?あんた、王座についたらあんたを利用したい連中ものなるためにこの身体を作られていたんだよ・・・何にも知らなきゃ、覚えさせたら溺れて嵌まって、それしか考えなくなるように」  言われた言葉の意味はわからなかった。  でも、胸を噛まれるのが良くて喘いだ。  もう勃起しているそこを擦って欲しかった。  さっきみたいに。    抑えつけられていなけらば、自分の手で、もしくはのしかかる男の身体にそれを押しつけて、達したはずだ。  でも出来ない。  もどかしさが募る。  「ほら、ここで楽しむんだよ、穴の中で女みたいに」  男が指で王子の中のソコを擦った。  「ああっ・・・・」  高い悲鳴が笛のように響いた。     強烈な感覚に頭が真っ白になった。  理解が出来ない心と頭がパニックをおこす。  「嫌っ・・・いや、やめてぇ・・・」  泣き叫んでも、何度も何度もそこを擦られた。    乳首を弄られる下半身につながるような甘さも、直接触れられる強烈さとも違う、焼き付かれるようなその感覚は、触れられることさえ知らなかった王子には強烈すぎた。  「お願い・・・・お願い・・・」  泣き叫び、卑しい反逆者に相手に何度も何度も懇願した。  神経を鷲掴みにされているような感覚だった。  高貴な声さえ聴かせることもゆるされない卑しい者に許しを乞う。  でも、ゆるされなかった。  執ように責められた。  身体はそれを快楽と認識していて、王子はまた性器から白濁を迸らせていた。    「ああああっ・・・」  気を失うかと思うような、巨大な波に叩きつけられるような感覚に、場所も時間も忘れて叫びながら達した。  「たまんねーな・・・いや、これは無理だわ」  男が呻いた。  余裕のない声だった。                            

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