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第2話
男がズボンの前をくつろげて、巨大な性器を取り出すのを王子は震えてみていた。
生まれて初めてみる他人の性器は、凶器のようだった。
自分のモノと同じモノだとは思えなかった。
その体格に見合った巨大な性器は、怒脹していて、血管が浮かび上がり、恐ろしいモノにしか見えなかった。
ガチガチと歯を鳴らし、王子は震える。
見開いた真っ青な目には恐怖しかない。
「そんなに怖がんなんなよ。まあ、この人数の前で余裕なくおっ勃てんの、オレだって恥ずかしいんだせ」
男は自分の手で扱いてみせた。
先から滴っている。
男にも余裕がないのがわかった。
男は瓶からオイルを性器に直接たらした。
挿れられるのだ。
そうわかった。
「許して下さい・・・お願いです・・・やめて下さい・・・」
父王にしか使ったことのない敬語で、王子は懇願する。
聖なる身体。
王位につくまでは、汚れてはならない、そうされてきたのに。
歴代の王の誰よりも初代聖王に似ているとされてきたのに。
あの男の恐ろしいものを挿れられ、汚されるなんてことはあってはならないことなのに。
「・・・可哀想だな、とは思ってる。でもそれとおんなじ位興奮してる、でも何よりな、この世界に聖王なんてもんはいちゃいけないって思ってるんだよ。お前にぶち込みたいのと同じくらい」
男は優しい声で言ったから、止めてもらえないのだと知った。
「ひっくり返して腰を上げさせろ。初めてなら後ろからのがいい。オレは優しい男だからな」
男はクスクス笑った。
配下達は言われる通り、王子をうつ伏せにし、腰を掴んで上げさせた。
滑らかに磨かれた岩。
玉座に王子の身体についた精液が落ちる。
王子は悲鳴をあげる。
汚してしまったことに。
いや、自分以外の誰かがここに触れること自体・・・もうすでに神聖な場所を汚しているのだ。
男はまた指を挿れて、穴の具合を確かめた。
「キツイけど、いけるだろ。力抜けよ。痛いだけだし、裂けたくないだろ。上手く力を抜けば・・・お前なら楽しめるさ」
男は穴の周りをその硬い性器でこすってみせた。
「ああっ?」
穴の外なのに快感が走り、思わず王子は声を漏らした。
「この穴の襞舐められるのもいいんだぜ、お前なら舐められるだけでイケる・・・またじっくり教えてやる。でも、ま、今はお前の中にぶち込んで、中にたっふり放ってやる。そして、国中がお前に何があったのかを知るんだ」
男は尻をつかんで押し広げ、ゆっくりとその巨大な性器を王子のその穴に沈めていった。
「んあっ、ぐぅっ」
背中を反らし、玉座に爪を立てて耐えた。
巨大過ぎた。
裂けはしないものの、限界まで広げられる痛みが走る。
「力を抜け、オレも痛い」
男が唸った。
王子は首を振る。
力の抜き方などわからない。
男は舌打ちした。
そして、王子の前に手を伸ばし、もう萎んでいる王子の性器にをゆっくり扱きはじめた。
「お前のここを部下にしゃぶらせてもいいし、お前の感じまくりの乳首を部下達に舐めさせてもいいし、まだ教えてない口の中を弄らせてやってもいいんだぞ、初心者に複数プレイは気の毒だと思ったオレの優しさが嫌ならそれはそれで構わない。でも、それが嫌なら協力しろ、力を抜いて、感じろ」
背後から耳をかまれて囁かれた。
王子の手足を片手で抑えつけながら、もう片方の手で自分の股間を扱くことを隠そうともしない兵達に囲まれ、王子は恐怖した。
群がられ、むさぼられたなら、おそらく。
自分は死ぬだろう。
ここにいる全員が・・・おそらく、味方であったはずの臣下でさえ自分を欲しているのがわかったから。
この男が止めている。
この男の存在が、他の連中が王子を食らうのを止めているのだ。
死にたくなかった。
生きていたとも言えない人生だったが、でも、むさぼり殺されるのは嫌だった。
最悪の中の最善を選ぶしかなかった。
身体の力を抜いた。
出来るだけ。
「いい子だ」
男は笑った。
耳の穴を舐められ、また身体が揺れた。
知らない感覚は性器に直通していた。
縮んでいた性器が、反応しはじめた。
男の手は淫らに王子の性器を扱いた。
前の性器に感じる度に、男を後ろの穴は男を受け入れていく。
何度も性器の先の穴を擦られる。
そこが弱いと知られているのだ。
呻いた。
もう、痛みより快感が勝っていた。
「ああ、良い具合になってきた。やっぱり男抱いてるとは思えねぇ。女抱いてるより可愛いな、お前」
男が低くわらった。
そして、律動が始まった。
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