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偽りの窓の外 14

ただ純粋に好きでいたいだけなのに、そうはいかなくて。 彼女に対する嫉妬と憎悪と、そんなことを思ってしまっている罪悪感と悲壮感に蝕まれていく。 「課題も終わったし帰ろうぜ」 精一杯の笑顔を向け、カバンをとり学校を後にした。 そして学校の最寄り駅に着けば反対のホームにわかれる。 すぐに和臣が乗る電車がホームに到着して、乗り込んだ和臣が車内から軽く手を振った。 電車を見送ると一気に力が抜けた。 周りは動いているのに、自分の時間だけが止まったみたいに重たく感じる。 叶わないとわかっているのに。 友達としてそばにいれたらいいと思っていたはずなのに。 どうして、いつもこんなに落ち込んでしまうんだろう。 一生、俺の望みなんて叶うはずがないのに。 期待でもしてるというのか。 頭痛がする。そしてそのままホームの椅子に座りこみ、ポケットからスマホを取り出し電話をかけた。 「……俺。今から行くから」 『いつもながら急だな』 電話越しのマサルはそう言うと、軽い笑い声をあげた。

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