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第1章-3 痴漢です 蓮side
今やどこにいても見かける西園寺財閥は、日本の生活の3割を支えていると言っても過言ではない。
そんな西園寺家の次期当主が俺、西園寺蓮だ。
さらに西園寺家は代々強いα性を出しているが、その中でも僕は、過去最高と言われる程のα性である。
そんな西園寺一族は皆、”運命の番”と結婚している。
そうする事で、より強いα性を生み出すことが出来るらしい。
しかし俺は強いα性よりも、”運命の番”に興味がある。西園寺だし、αだし、大学では猫を被っているからよりモテる。
今まで、色ん奴と付き合ってきたし、身体の関係も多くあったが、愛するどころか好きとすら思えない。
だから、1日でも早く”運命の番”に出会いたい。幸せそうなカップルや夫婦を見て、毎回そう思っていた。
今日は、車の運転手が高熱を出した為、朝の内に帰らせた。だから今、俺は、電車の中にいる訳なんだが、どこからかスゴく甘い香りがする。
もっと近くで嗅ぎたい。
そう思って、その匂いを辿ると、昔俺が通っていた学校の生徒で、今在学している大学の付属高校だった。
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