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第1章-2 痴漢です
確かに俺は159cmと男にしては小さいし、母がハーフでロシアの血が入っているせいか、肌が白く、色素が薄い…
でも、ふつー間違えるか?
さらにエスカレートして行き、ついには、チンコまで触り始めた。
コイツ分かっていてやったのか?痴漢だ!変態だ!
「可愛いねー/// 震えちゃって///すぐに良くしてあげるね♡」と耳元で囁いてくる。
もうやだ。気持ち悪い。
今日は朝から体調が優れなかったが、転校初日に休む訳にはいかないそう思ってきたのに…
大丈夫。大丈夫。
あと2駅で着くからそれまでの我慢だ気持ち悪いのにここで声を上げれば、この姿をより多くの人に見せることになる。それだけはどうしても避けたい。
そう自分に言い聞かせていると、
「大丈夫?次の駅に着いたら捕まえるから、あと少しだけ我慢してね」
と言う声が聞こえる。
その人の声を聞くとなぜか落ち着き、気が楽になった。
声をかけてくれた人は、次の駅に着くなり「痴漢です」といつの間にか、後ろのおっさんの手を拘束しながら声上げていた。
しばらくすると、警備員の方が来て、彼と痴漢男を連れて行った。
俺だけ先に学校に行くのは申し訳ないと思っていると、彼が走ってきた。
怒られるのかと思ったら「大丈夫だった?先にいってて大丈夫だから。気をつけてね」とこえをかけてくれ、さらに、飴までくれた。
悪いとは思ったけど、転校初日で遅刻はイヤなので、お礼をして立ち去った。助けてくれたのに、ゴメンなさい。
もし、どこかで会えたら、必ずお礼をすると決めた。
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