14 / 14
ゆるふわ&あわもこ(14)
「ゆーた、ごめんてばぁ。ゆるしてよぅ」
体液やら何やらで汚れた体をキレイにして、お風呂場もささっとお掃除して、新しい熱いお湯に浸かってるよ。
もちろんゆーたと一緒なんだけど……。
ゆーたぁ……?
「俺、やだって言ったじゃん」
「ぅ、うん」
「とまりが見えないままでイくの、やだって」
「ごめん、ね?」
ゆーたはぷんぷんしながら僕に背中を向けてる。
お聞きの通り、バックのまま達しちゃったことにお怒りなのです。
ゆーたは普段から、あんまりバックは好きじゃない。
理由は、イク時に僕が見えないから。うふ、うふふふふ。
一番好きな体位は対面座位だよ。
ゆーた、僕のこと好き過ぎでしょ。
どーしよ。
拗ねてるゆーたの横顔見てたら、またちょっと血流が下半身に溜まり始めたんだけど。
よし。
ゆーたをくるっとこっち向かせて、キスをする。
「……うやむやにしようとしてない?」
ぅ、ぎくっ。
「ほら。とまり、今顔引きつった。俺、怒ってるんだからな」
うむぅ。
ゆーたは怒ると怖いのです。
「ゆ、ゆーたぁ……どうしたら赦してくれるの?」
「そんなの知らないよ。とまりが考えて」
ぅ、ぁーあーあ。
「と、とりあえず温まったし、お風呂あがろうか」
「……」
ゆーた、無言。
お湯から上がったゆーたの体を、ふわふわバスタオルで包んで水気を拭ってあげる。
あ、ダメだ僕。
絶対ゆーたは更に怒るだろうけど、その、僕、二回戦しないと落ち着けない。
ゆーたが怒ることなんて滅多にないから、怒り顔も好きだなって、呑気なこと考えちゃった。
は、ぁああ。僕の息子も同意見だって。
だってさぁ、ただでさえきりっと引き締まったゆーたの顔が、怒りで更にきりきりしてるんだよ?
かっこいいを通り過ぎて美しい。
「……とまり?なんで勃ってんの?何考えてんの?」
ぎろって、ゆーたが僕の息子を叱ってる。
ごめんねぇ、ゆーた。
うちの愚息、欲望に忠実なの。
よし、決めた。
こうなったらもう平謝りに謝るしか、赦してもらう方法思いつかない。
だから、謝って、謝って、謝って、それで……らぶらぶえっちしよ?
今度はゆーたの好きな体位で。
うん、そうしよう。
となれば、善は急げだ。
「ねぇゆーたっ!」
本当に僕が悪かったって思ってる。
思ってるから……ちょっとゆーたの部屋でゆっくり話そう?
そしたら仲直りできると思うの。ね?お願い!!
ねぇゆーた、僕もゆーたのこと、大好きなんだよぉっっっ!
ともだちにシェアしよう!