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それにさぁ〜 と、後ろから鴨居の言葉がさらに続く 「俺、気に入った奴は性別関係無くに仲良くなりたいし。だからネギさんも気にしないで」 そんな追い討ちを掛かる言葉に背筋がゾワリと冷えた   「お、俺は気にするんだよッ」 「くく、その顔。さっきの喜ぶ顔もヤバかったけど、やっぱりその睨む顔は泣かせたいな。あ〜ムラムラしてきた」 「なっ、ムラ!? だから俺はそういう趣味は無ぇ!だ、誰がお前のモンになるか」 ここにいると、色々とヤバい気がする 急いで玄関で靴を履く俺に… 「へー‥‥じゃあ、いいや。落とすから」 すぐ後ろから聞こえた内容に耳を疑うと同時に、ダンッと壁に叩きつけられ背中に痛みが走るのを感じて… 「~~痛っ!何す、ん、んんーーーッ」 その痛みに訴えた言葉ごと 喰われた 甘いキスとは程遠い 貪るように合わせられる唇 「んーー、ん、ふ、ん」 女とするキスとは違い遠慮なんてない口付け 合わさった唇からすかさず差し入れられた舌に体がビクつく 押しのけようとした右手は玄関の壁に縫い止められ、さらに肩を押されて固定される 快感を無理やり引き出されるキス でもそれが 濃くて甘くて馬鹿みたいに感じる 衝撃と眩暈が襲い掛かり脳が痺れる 最後まで吸われながら離された舌には、明らかに快楽を刻まれたであろう疼きと痺れ、いやらしく絡み繋がった事を物語るよう唾液の線が糸を引いていた 「イイ顔。素質十分あるんじゃね~ネギさん」 「ふ、ふ、ふざけんなぁあ!」 昨日から何度も力を込めやり場を無くした右手を思いっきり振るう 奴の顔面にグーパンチをお見舞いし 唇を急いで拭きながら 俺は夜道に駆け出した

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