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「ネギさん?えーと…」 「あ、悪ィ!」 またやっちまった この癖直せって言われてんだった テンション上がると嬉しさを表現せずにはいられなく、距離感がバグる ライブが終わった後はよく、知らない奴と肩組んで、笑い合っている事も。 俺の突然の行動に驚いている鴨居から離れようとした時 驚いている顔はすぐニヤけた顔に変わり、奴からもギュッと抱き着いてきた 「お、おいっ」 「イイね~、なんかネギさん面白れ~。イイ!俺気に入った。レコードあげるから俺のモンになってよ」 はい? 耳元で言われた事が理解出来ず、少し身体を離し鴨居の顔を伺い、再度考えてみる 「‥‥へっ?何言って‥‥ちょっと待て…‥え?‥‥‥‥駄目だ。やっぱ、お前の言ってる事理解出来ねぇ」 「だ~か~ら~、俺のモノになって!」 もう一度同じ事を言う鴨居は、ニヤつく笑顔で今度は俺の唇を親指の腹でなぞり出す 「ひっ」 ぐぉぉぉ、一気に寒気がきた コイツ、危ねぇ 本能がバシバシと警報を鳴らす 鴨居の挑発する目を見た瞬間、獲物を狩る肉食動物を連想し 直ぐさま奴から離れ、リュックを掴んでいた 「か、帰るわ、じゃあな」 「へぇ、レコードい~んだ~」 後ろから聞こえる悪魔の囁き 喉から手がでるほど欲しい が、その秤は割に合わない 「くっ…そんな冗談に付き合うほど、俺は要領良くねぇんだよ」 「あはは、ネギさんが要領悪い馬鹿なのは分かるけど、冗談じゃないし〜」 「バッ!つ、つーかお前、今までそんなそぶり見せなかっただろーが」 「いやいやいや最初から俺、ネギさんの事気に入ってたよ。 レコード取られて馬鹿みたく怒ってさ、俺に騙されてみすみす俺の事逃すし、そんな相手に飯もちゃっかり奢らされてやんの」 「テメェッ」 「でも、ネギさん見てると飽きないんだよね」 妖しい光り放つ奴の目からして、マジだ! ガチで俺を誘ってやがる

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