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第11話
「もっと感じさせますよ。慎さん。」
「クッ!」
唇を舐めながら怪しくニヤリと笑う翡翠。
翡翠の笑いに見入っていると指よりも硬くて大きな物が俺の中にメリッと入ってくるのが分かった。
「力抜いて下さい。」
「ムッ・・・ムリッ!」
「大丈夫だから慎さん。」
痛い!
少し中に入っただけで蕾がジンジンと痛み中は熱を持ち目から自然と涙が零れ落ちてくる。
翡翠は俺の涙を拭うと俺の唇に触れるだけのキスをした。
「ごめんなさい。我慢出来ない!」
「うわっ!!」
翡翠は俺に謝ると一気に奥深くまで翡翠自身を突き入れてきたのだ。
ジンジンと痛み少し動くだけで身体中に痛みが走る。
けれど痛いがそれだけじゃない何か身体の奥から湧き上がってくる。
翡翠が俺の奥深くを何度も突き上げると痛みを感じなくなり気づけば俺も腰を動かして翡翠を求めていたのだ。
「もっと・・ふうぅ・・奥・・・いい。」
「慎さん、好きです。大好きです。」
「翡翠・・好きだ。」
翡翠を見ると幸せそうに笑っていた。
手を伸ばして翡翠の頬に触れようとしたけれど視界が真っ暗になって俺の記憶はそこで途絶えてしまった。
そして俺は昔の夢を見ていた。
雨の日に出会った男の子の夢だ。
ゆっくりと目を開けると夢の中に出てきた男の子と同じ可愛らしい笑顔で俺を見ている翡翠がいた。
「翡翠だったんだな。あの雨の公園で泣いていた俺を励ましてくれた。忘れててごめん。」
「思い出してくたからいいですよ。あの日から僕は慎さんだけだった。これからもです。」
「大切にするから翡翠。」
「うん。」
あの日から翡翠は俺だけを思ってくれているんだ。
これからは俺も翡翠だけを思って大切にしていくからずっと一緒だ。
いつもそばで笑っていてほしい翡翠。
愛してる。
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