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第9話

いつも通り貸出カウンター席に座ってゲームをしていると、図書室のドアが開いた !?ヤバっ…… 素早くゲーム機を下に隠し、近くに置いてあった本を取った 誰だろ…… 本棚が邪魔でよく見えない 先生?それとも生徒? コソコソっと下に隠したゲームを鞄にしまい、何食わぬ顔で手に取った本を開いた ……ああっ文字ばかりで頭がっ 読めない漢字ばかりが並んだ文章で目がクラクラしそうだった だけど読んでるふり読んでるふり しかし入って来た人は一向に姿を現さなかった 寧ろ物音すら聞こえない 間違いなく入って来たよな? もしかして幽霊とか…… そう思ってしまうとどんどん恐怖度が増して行った 頭の中で色んな妄想が広がる 見に行って振り返ると後ろに居るとか…… それとも俺の足元に手が…… ガタッ 『ひっ!』 突然音が聞こえた やっぱり誰か居るんだ。見に行った方がいいのかな…… 入って来てから30分は経っている それなのに座りもせず姿も見せず一体何をやってるんだろう ってか絶対先生じゃないよな?? ビビリながらも音がした方に近付いて行ってみた 好奇心には勝てない 一歩、また一歩と近付いてからそろーっと本棚から顔を出して見て…… 『えっ?』 誰も居ない。マジか…… 「ねえ」 『ギャッ!!!』 背後から突然声を掛けられた その拍子にびっくりして思わずその場で腰を抜かしてしまった 「ちょっ大丈夫?」 顔を向けてみると、銀髪の綺麗な顔をした男が居た 『いやっ……すいません。びっくりしちゃって。あれ?』 立ち上がろうとしたら立てなかった 腰を抜かすなんて人生初だ。ってかダサっ 「ほらっ手出して」 『あ、はい』 手を貸してもらい、立ち上がらせてもらった ……でかっ 銀髪の綺麗な顔の人は身長がかなり高かった そう思ったと同時にちんちくりんな自分が少し惨めになってしまった .

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