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第15話

またやって来ました金曜日〜 さてさて本日も図書室でゲーム三昧……ってまた今日も朔夜先輩が来たりして まぁあの人本読むだけで借りる事なさそうだし、俺がゲームしてる事知ってるし別に気にしなくていっか 最近バイトも忙しくてなかなか家でゲームする余裕がなかったから嫌だった図書委員もなんだか楽しくなって来ていた 『……ってなんじゃこりゃ』 図書室の中はあらゆる所に本が置きっぱなしにされていた 開いたまま座席に放置されてる本、床に落ちてる本、よく見てみると破れてる本、その他もろもろ…… え、何?泥棒でも入ったの?? そう思わせられるぐらい図書室は荒地になっていたんだ 職員室に確認しに行くと、最後の授業で図書室を使ったクラスがあったとか…… どうやらその後片付けも図書委員の仕事らしい マジか……えーっめっちゃだるッッ! まさかこんな仕事もあるなんて聞いてねーよ しかも1人でかよ 『ったく、出した本ぐらい元の場所に戻せよな!』 一冊手に取る度にイラッとする どれがどの場所にあって……とか全然わからねーし 適当に空いてる場所に本を突っ込んで行くけど数が多過ぎて嫌になって来る 『ああっこれもなんか破れてるし。あっこれも』 これは確実に本の投げ合いをしたな もしかして修理も? ……乱暴なあほ共め!物を大事にしやがれ! 取り敢えず修理本だけ集めて置き、残りは先に片付ける事にした 空いてる本棚をどんどん埋めてと、残りは…… うん、背伸びしたら何とか届くかな? 『う〜〜ん……』 あとちょっと……チィッ!届かない 自分の背の低さにイラッとしつつ椅子を持って来た 「大丈夫?」 『うわっ!』 急に横から話しかけられたからびっくりして椅子から落ちそうになった 「危ない!」 『……っ』 体を支えられた 「ごめんね。またびっくりさせちゃったね」 『朔夜先輩……あ、もう大丈夫です。すいません』 さっと本を棚に戻し椅子から降りた 「今日は随分と忙しそうだね」 『そうなんですよ。困ったもんです』 「手伝おうか?」 『いえいえ悪いんで!あ……』 先輩は本を手に取り、高い所の棚に本を戻してくれた 椅子を使わないで 長身が羨ましい .

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