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第14話
朔夜先輩か……やっと名前を覚えた
1時間だけベッドで寝れたからちょっと頭がスッキリしていた
教室に戻ってからクラスの何人かに聞いてみたけど皆んな朔夜先輩の存在を知っていた
そんな人が誰も来ない図書室通いしてるなんてきっと誰も知らないんだろうな
放課後、今日はバイトがあるから少し急ぎ足で下駄箱に向かった
忙しいってわかってるから足が重たいよ
『あでっ!!』
廊下の角で誰かにぶつかってしまった
「おっと、大丈夫ですか?」
『大丈夫です!すいません』
ぶつかった相手は生徒会長の……確か尾澤先輩だっけ
入学式とか確か挨拶してたよな。見た目からして真面目そうな人だ
俺がぶつかった拍子に尾澤先輩が持っていたプリントがそこら辺に散らばっていた
『拾いますっ』
「ありがとうございます。助かります」
先輩なのに敬語だなんて。でも凄く敬語が似合ってるよなこの人って
そんな事を思いながら紙を拾い集め先輩に渡した
「この学校は少々威勢がいい方が多いですからね。気を付けて下さいね」
『はい。気を付けます』
「ではこれで……」
そう言って生徒会長は何処かへ向かって行った
礼儀正しい人だよな……あんな人が何故この学校に居るのかが不思議でたまらない。絶対頭いいだろうし
そう言えば3年になると特進クラスって言う頭のいい人しか入れないクラスがあるんだっけ?
……きっと尾澤先輩も朔夜先輩もそのクラスだな
あ、早くバイト行かなくちゃ
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