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第17話

「……へぇ、これは面白いね」 『でしょ!?見た感じゆるゆるだけどやってみると意外とハマっちゃって……あっすいません』 「いいよ敬語じゃなくて。普通に話そうよ」 『でも……』 颯太が聞いたらひっくり返りそうだ 「俺は普通に憂君と話したいな。ダメ?」 『いえっでも……』 知り合ってまだそんなに話した事ないのにいきなりタメ語とか無理だしっ しかも相手は校内有名人だし先輩だし じーっと見つめてくる朔夜先輩 この人本当綺麗な顔立ちだな 校内で有名になるのも何となくわかる……ってだからここ男子校だってば! 「先輩の命令は〜絶対ー!」 『えっ!?あ、はい』 「ほらまた!」 『え!?えっ?』 「ふふっ憂君って面白い子だね」 そう言って先輩は猫図鑑を手に持ち、棚に戻しに行った 「ほら、そろそろ時間だよ」 言われて時計を見てみるといい時間になっていた 今日は時間が経つのが早かったような気がする 帰る準備をして一緒に図書室を出た 『じゃあまた……』 「職員室に行くんでしょ?一緒に行くよ」 『わかりました』 「また敬語!」 『……わかった』 「よろしい」 なんだか無理矢理タメ語を使わされた ここでまた敬語を使うと怒られそうな気がするからもう何も気にしないようにしよう 朔夜先輩と並んで職員室へ…… ヤバイ、並ぶと身長差がえげつない この時間誰も居なくて良かった良かった 職員室に着くと中に生徒会長が居た 「おや、君は確か……図書委員の方だったんですね。ご苦労様です」 『そうです。会長もお疲れ様です』 「なんだ尾澤まだ居たんだ」 「ええ、私は生徒会の資料作りをしていたので。朔夜こそ何故こんな時間まで?」 「俺は図書室に用事」 「そうですか……」 会話する2人 朔夜先輩と会長って仲良いのかな?? 俺が不思議そうな顔をしていると、先輩が説明してくれた 「俺が転入して来た時に色々案内してくれたのが尾澤なんだ。同じクラスで数少ない唯一の俺の友達だよ」 『そうなんだ』 「仲の良い人が増えて良かったですね朔夜」 「うん」 ……ん?俺はいつの間に朔夜先輩と仲良くなったんだ?? .

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