18 / 184

第18話

次の週、ちょっと遅れて学校に行くと、何故か色んな奴にチラチラ見られた なんだよ気持ち悪い…… 窓に映った自分の髪型を見てみたけど特に変な寝癖はついてない 『???』 「憂!」 教室に着いて机に座ったと同時に颯太が慌てた様子で駆け寄って来た 『おー颯太。聞いてくれよ、何か妙に視線を感じるんだけど俺何処か変な所あるか?』 「朔夜先輩だよ!今朝教室に来たんだ!」 『え?』 「なんか憂を捜してるって言ってて……皆んな朔夜先輩の事知ってるからお前を訪ねて来た事に驚いてんだよ」 一体何の用で俺を訪ねたのか 「とにかく!お前と朔夜先輩が知り合いって事だけでも凄い事なんだからな」 それの何が凄い事なのかよくわからなかった 確かに朔夜先輩の異様なオーラはかなり凄いけど……皆んな少し大袈裟なんじゃないかなって思う 話してみれば普通の人なのに。猫図鑑見る人なのに…… 『ぷくくっ』 つい思い出し笑いしてしまった。あのビジュアルで猫図鑑って…… 「……憂君居る?」 昼休み、再び朔夜先輩が俺を訪ねて来た 『こんにちは。どうかしましたか?』 「あ!また戻ってる!もう!』 忘れてた…… 『何か用??』 おれがタメ語で話すと教室の中が若干騒ついた 『……ごめん。場所移さない?』 「いいよ。行こ」 そう言って俺達は中庭に向かった。あそこは丁度ベンチがあって話もしやすい 「あはっ可愛い寝癖。オカメちゃん」 ベンチに座ると急に後ろ髪を触られた オカメちゃん……寝癖は後ろについていたか 『ところで俺に何か用でも?』 「そうそう、見て」 そう言うと、朔夜先輩はこっそり何かを見せて来た 『あ!あっちの森!』 「買っちゃった。やってみたんだけどわからない所があって教えてもらおっかなって」 まさか先輩もあっちの森するなんて 語り合える人が居なかったからちょっぴり嬉しくなってしまった .

ともだちにシェアしよう!