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第25話

学校が終わって浮かない気分のままバイト 今日はいつもよりやる気が出ない 何となく体はダル重いし頭は痛いし眠いし……明日は学校休もっかな そんな事ばかり考えながらダラダラしていたらあっという間に勤務終了時間 晩飯……ま、いっか 買って帰るのも面倒臭いしあんま金ねーし 寄り道せず真っ直ぐ帰宅し、着替えてから頭痛薬を探した 風呂は……それも面倒臭いな。いいや、朝起きてから入るか 何も食べてないけど取り敢えず薬を飲んでそのまま布団の中へ入った 目が覚めるともう朝になっていた いつもの習慣でアラームを設定しなくても同じ時間に起きてしまう。体内時計って不思議なもんだ 『だる……』 昨日より体調が悪くなっていた 頭痛はしないけどなんだか顔が熱い……やっぱり今日は学校休もう。今までの経験上これは発熱だ 「……君、憂の友達だよね?」 昼休みまた教室まで来た朔夜は颯太に声を掛けた 「さ、朔夜先輩!……そうですけど何か?」 「さっき連絡したんだけどまた憂と連絡がつかないんだよね。ちょっと呼んでくれない?」 「あー今日はあいつ休みですよ。何か体調不良みたいで」 「体調不良?」 「熱が出たとか……朝俺に連絡が来たんで今寝てるんじゃないですかね」 「そう……」 普通に話してるが颯太の心臓はバックバク ひょー!あの朔夜先輩と前より会話してるー!ふふふ、クラスの連中が見てる……優越感が半端ない 「君、名前何て言うの?」 「颯太です!」 「颯太くん、憂の家どこか知ってる?良かったら教えてくれない?」 「喜んで!」 簡単に人のプライバシーを言う 「ありがとう。住所とかわかる?書いてもらえたら助かるんだけど」 「大丈夫です!メモるんでちょっと待ってて下さい」 「うん」 ノートを破り携帯を見ながら憂の住所をメモする颯太 その表情はひたすらニヤついていた .

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