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第26話

ハラ減った…… 朝颯太に連絡した後軽く寝て、再び起きたら物凄くお腹が空いていた フラフラの体で冷蔵庫を開けに行くが中には飲みかけのペットボトルと賞味期限が切れた惣菜とチョコレート系のお菓子ぐらいしか入ってなかった 今からコンビニ行くか……この時間なら手数料なしでATMで下ろせるし金欠は何とかなる ボサボサの髪を手ぐしで軽く整えマスクをした いつもお世話になってるコンビニの店員さんにうつしちゃったら申し訳ないし 『うーー腹減ってるけど吐き気がする』 きっと何も食べずに頭痛薬飲んだせいで胃に負担が掛かったんだな 昔からよく体調崩すし軟弱な体だよな全く…… そう思いながら重い体のままコンビニへ向かった ATMでお金を幾らか下ろし飲み物とお弁当類を適当にカゴの中へ入れた。麺類も欲しいからカップ麺も適当に取りレジへ……あ、やばいフラフラする レジを済ましアパートへ急いだ。だけどマスクのせいで息苦しくてますます気分が悪くなってきた 何とか部屋の前まで辿り着くと、玄関の前に誰か立っていた あれは……えっ何で朔夜先輩が俺の部屋の前に居るんだ? 遂に幻覚が……?んな訳ないか 「あ、今丁度鳴らしたんだけど……何処行ってたの?」 先輩が俺に気がついた 『あ、コンビニに……でも一体どうして俺んち……』 「颯太くんって子に教えてもらってね」 あの野郎、勝手に人んち教えるなよ。まぁ別にいいけど 「体調崩してるって聞いたんだけど大丈夫なの?」 『ってか先輩学校は?』 「早退して来ちゃった」 そうなんだ……そう思った時、ふらっと立ちくらみがした 「大丈夫?鍵は?とにかく中に入ろう」 『うん』 先輩に体を支えられて家の中へ さっき買った弁当類を無造作にテーブルの上に置いた後再び布団で横になった 『……せっかく来てくれたけど移すと悪いから』 「俺の事は気にしないでよ。1人暮らしだと寝込んだ時大変でしょ。熱は?」 先輩の手が俺の頬に触れた 「んーかなり熱いね。薬は?」 『昨日頭痛薬飲んだ』 「今日は?」 『まだ何も……』 「わかった」 そう返事をし、先輩は持っていた鞄の中から次々と何かを取り出した それは色んな種類の解熱剤、風邪薬、のど飴….… 「取り敢えず何か食べようか。コンビニ弁当は消化に悪いからひとまず置いといて……台所借りるね」 そう言って朔夜先輩はキッチンへ向かって行った

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