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第150話

あ、そうだ…… 引き出しから紙を1枚出しささっと自分の連絡先を書いた 「勝哉さん、私の連絡先です。また暇な時にでも連絡下さいね」 これだったら勝哉さんのタイミングで出来るだろうし 「はぁ!?何で俺がお前に連絡しなくちゃいけねーんだ!」 「いりませんか?……ならいいです」 「あ?」 紙を破こうとしたらバッと奪い取られた 「……」 「な、何も破く事ねーだろ!……仕方ねーから受け取ってやるよ」 「良かった」 受け取って貰えなかったら反対に勝哉さんの連絡先を新しい紙に書いてもらおうと思ったけど大丈夫そうだ 机に向き直し、行事予定の資料を開いて色々頭の中でイメージしながらノートに書き綴った 2学期には体育祭もあって挨拶文も考えなければいけないしやる事だらけだ 「あ、そう言えば勝哉さんはこの休日何をして過ごしていたんですか?もしかして何かアルバイトとかしてらっしゃるとか……」 後ろを振り返ってみると、そこには誰も居なかった どうやら知らない間に勝哉さんは生徒会室から出て行っていたようだ いつもならドアを開ける時も閉める時も乱暴にして大きな音を立てるのに 「……ふっ」 そこに居るものだとばかり思って1人で喋っていた事が何だか可笑し過ぎてつい笑ってしまった 「なぁチビ助」 『はい?』 昼休みが終わり授業中つまんなそーにしてるチビ助に話しかけた 「てめぇよく銀髪んちに行ってるらしいじゃねぇか」 『え?はい、まぁ……』 「お前らは家で何してんだ?」 『何してるって?どうしてですか?』 「俺が聞いてんだよ!!」 『ご、ごめんなさい。えっと……普通にテレビ見たり映画見たりゲームしたり、他には……』 急にチビ助の顔が赤くなった 「ヤッたり?」 『ばっ!!何て事言うんですか!!』 「お前今俺に向かって馬鹿って言いそうになっただろ?」 『そ、そんな事ありませんよ』 「嘘つくんじゃねえ!!」 『す、すいません』 「……まぁいいや。銀髪とどっか行ったりしねーの?」 『朔夜とですか?うーん……俺がインドアなんで特に出掛けたりとかはないですね』 「ほーーん、随分とつまんねー日々を過ごしてんだな」 俺がそう言うと、チビ助はショックを受けたような表情を見せた 『つまらない……』 「あ?」 『朔夜、俺と一緒に居てもつまらないのかな……』 チビ助があまりにも落ち込むもんだから…… 面白くてついもっとからかってやりたくなった 「そんな事ねーんじゃねぇか?ヤれるんだし」 『だからっ!そう言う事を言わないで下さいって!』 「お?やっぱもうヤる事やってんだな?へぇ〜」 『違いますよ……』 「んで?あいつは上手いのか?ちゃんとイかせてもらってんのか?」 『そんな事聞かないで下さいっ』 「あー?耳まで赤くなってんぞ?」 『み、見ないで』 両耳を塞ぐ姿を見てふいにこいつ可愛いなー……なんて思っちまった こいつは無自覚に相手のサド心をくすぐるとんでもない野郎かも知れん .

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