142 / 184

第152話

放課後、今学期最後の生徒会役員会が始まった 生徒会室には久しぶりに数名の役員達が集結した 私を中心として始まり、最初に自分が纏めた文章を読み上げた その後に色々話し合いが始まった 各自皆んな自分の仕事内容をそれぞれ纏めて来てくれていたからスムーズに話を進める事が出来た 真面目な方達が集まってくれているから本当に助かる 「……では今年の夏休みの川清掃ボランティア活動は私含め4名の参加で宜しいですね?」 「はい」 「わかりました。日時等詳細の書いたプリントがありますので取りに来て下さい」 最後に各役員達の纏めた資料を受け取り無事生徒会役員会が終了した あとは夏休みを迎えてそれから…… 帰宅準備をしていると携帯の画面表示に不在着信がある事に気がついた 知らない番号だ 生徒会室から全員出たのを確認した後、その番号に掛け直した だけど、何度か鳴らしたが出なかった きっと勝哉さんかも知れない いや、間違いなく勝哉さんだろう 「役員会があるって言ったのに……」 「終わったか?」 声が聞こえて後ろに振り返るとドアの所で勝哉さんが壁に寄りかかっていた 「驚きました。まだ帰ってなかったんですか?」 「ん」 「先程折り返し連絡したのですが」 「あ?……本当だ、気付かなかったわ」 やはりこの番号は勝哉さんだったようだ 後で登録しておかないと 「何か用でも?」 「おいおい、いきなり冷てぇー事言うなよ」 「こんな時間まで一体何をしていたんですか?」 「それを言わせんのか?」 「ん?」 「待ってたんだよ!」 「待ってた?誰を?」 「てめぇだよ!」 「私を?」 「はぁ、あざとい野郎だな」 勝哉さんはズカズカと中に入ってき、私の手を掴んだ 「おら、行くぞ」 「えっ?……ちょっと待って下さい。生徒会室の戸締りをして最後に職員室へ鍵を返しに行きますから」 「ああ!?面倒臭えな!」 「お待たせしました」 結局勝哉さんを下駄箱で待たせる事になってしまった 「もう何もねえだろーな?」 「ええ大丈夫です」 「よし行くか」 そう言うと勝哉さんは歩き出した 「何処に向かってるのですか?」 「まあ着いてこいよ」 「待って下さい。帰りが遅くなると親に連絡を入れますので」 「だー!!もうっ!さっさとしろよ!!」 「そんなに怒らないで下さいって。大事な連絡事項ですから」 「ちっ」 親はまだ仕事中だろうから簡単なメールを打って送信した これで大丈夫 「さ、行きましょうか」 「はぁ……」 .

ともだちにシェアしよう!