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第167話

心配過ぎてテレビなんか見てられないと朔夜が言うから結局一緒にキッチンにいる事に 「頭痛い」 『だ、だっていきなりあんな事するからだろ!』 「別に変な事したつもりないし」 『びっくりしたじゃんか!ってかもうバレたよな』 「うん、オムライスだよね。卵とケチャップもあるし」 『そう!』 「大丈夫?難しいんじゃない?」 『頑張る!』 玉ねぎのみじん切りだけ朔夜にやってもらい遂に焼きに入る事に…… 『なぁ朔夜』 「ん?」 『コンロの使い方がわからない』 「ああ、憂んちはガスだったね。IHは初めて?」 『うん』 「じゃあ最初は火加減難しいかも知れないけど大丈夫?」 『やり方だけ教えて』 「わかった」 簡単に説明を受け、さあ本番だ! 『あちっ!』 「危ない!」 『大丈夫だってば』 結局俺の横にぴったりくっついて色々レクチャーしてくる朔夜 「そうそういい感じ」 『もう大丈夫そう?』 結局携帯をほったらかしにして朔夜に聞く 「もうちょっとだね」 『出来た!』 チキンライスの完成! あとは重大な卵だ 「大丈夫?」 『任せて!これは動画でやり方何回も見たから!ふわとろオムライスにしてやるからな!あっ!!』 卵を床に落としてしまった 「大丈夫、片付けとくからそっちに集中して」 『わ、わかった』 だが実際にやってみると激しく難しくて…… 「ま、まぁ食べたら同じだし」 『うん……』 チキンライスの上に散らばっている焦げたスクランブルエッグ 見た目悪過ぎな おかしい、動画じゃあんな簡単にしてたのに 「美味しかったよ」 『本当?』 無事食べ終わり朔夜とまったり 「ありがとう、凄く嬉しかった。椎茸入ったオムライス初めて食べたよ」 『YooTubeのレシピだよ。でもキッチン超汚しちゃった、ごめん』 「そんなのは気にしなくていいよ。俺の為にって思って作ってくれたんでしょ?本当に嬉しい」 優しくキスされた 『でも俺はやっぱ朔夜が作ってくれる飯が1番好きだな』 「本当?」 『うん。今度朔夜が作るオムライスが食べたい』 「分かった。また作ってあげるよ」 『やった』 朔夜の腕に寄り掛かりテレビをぼーっと見た 「今日お風呂一緒に入る?」 『え?何で?』 「……リベンジ?」 『何のリベンジ?』 「この間一緒に入った時何も出来なかったし」 『絶対嫌だ!!1人で入る!!』 「えー」 『あっそう言えば……明日颯太と勝哉さんが釣りに行くんだって』 ふと思い出した 「釣り?テスト前なのに?」 『まぁ颯太も勝哉さんも勉強するようなタイプじゃねーし。俺だって朔夜に言われてなかったら絶対勉強なんかしなかったし』 「じゃあ憂がいい点取ったら颯太君びっくりしちゃうかもね」 『絶対びっくりさせてやるし!』 「頑張ろうね」 『うん!だからテスト終わるまで禁欲だからね!』 「は?」 .

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