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確かにシェスが悪いと思う

「あ、あの。全部?全部脱がないと駄目なのか?」 「服が汚れるだろ?脱いだ方が処理がしやすい」 絶句しているな。 まぁ、俺もこれに関しては自分も大概だなとは思う。 だけどな。 ハッキリ言わないお前が悪いと思うぞ。シェス。 「わ!おまっ!脱ぐなって!ちょっと待て!」 「第1騎士団の部屋には風呂が一部屋ずつ完備されている。俺の部屋もな。先に入るか?」 「え?お前の部屋も?狡いな!俺ら共同だぞ!」 だったらお前も出世しろ。 そうしたらわざわざお前を迎えに行かなくて済む。 「・・・そうか。お前は脱がして欲しい派なんだな?じゃあ俺が脱がしてやる」 「勝手に話を進めるな!あっ!なんでそんな所触っ・・」 ただ脱がすだけじゃ面白味がないだろう。 ちゃんとその気になるように誘導してやる。 お前快楽に弱そうだからな。 「それに・・・・服の上から刺激されるのも気持ちいいんだろ?色々想像出来て」 「っお、お、お前何言ってるの!話がおかしな方向に・・アッ・・・!」 ちょっと刺激してやるだけで、これだからな。 こんな反応されてなんとも思われてないなんて思わないぞ ?勘違いしてもおかしくない。 「んぅ・・ん、んん!」 大体。同じ男で好きでもない奴にキスされて舌まで絡ませられたのに、なんでそんないやらしい顔出来るんだお前。 それとも俺にだけそう見えるのか? そんな事は無いと思うぞ。すごく・・そそられる。 「ク、リス・・お、俺。俺は・・・」 「下も脱がすぞ。足を持ち上げるからひっくり返るなよ」 「い!?」 抵抗しても無駄だぞ。 俺は完全に開き直ったからな。 シェス。お前には真実を言わせない。 「まぁまぁ鍛えてるが・・まだ甘いな?もう少し筋肉つけた方がいいぞ?」 「そうかよ!大きなお世話だ!!」 そのまま俺を誤解させていろ。 俺はお前に告白されてお前が俺を好きだと思い込んでいる同僚だ。そして、お前の恋人。 「怖いなら目を閉じててもいいぞ?やめて欲しいならちゃんとそう言え。本気で嫌がれば、ちゃんとやめてやる」 「なんっ!・・なんだ怖いって!俺は乙女か!」 まぁ。乙女ではないな。こんなでかい乙女はいない。 だが、その恥ずかしがり方はそれに近い。 しょうがない・・・。 「そんなに恥ずかしいならシーツで隠していいぞ。シェス」 「な、なんだよ」 「キス。していいか?」 「・・・え?キス?キスなんてもうしてるじゃないか」 そうだな。 お前、俺があの程度で満足すると思ってるのか? 「いいんだな?」 「え?えっと・・・・ああ」 阿呆だな。コイツ。 でも、面白い奴。 「クリス・・・んっ?」 最初は軽く唇を重ねる。 その感触をなじませたら、少しずつ唇をずらしてその隙間から舌を差し込む。ゆっくりと焦らず硬くなったシェスの身体を解しながら・・・。 「っうふぅ・・・はぁ」 シェスはキスが好きなのだと思う。 ただ、女性相手だとこうジックリキスを重ねるのは難しい。大抵嫌がられるからだ。だから経験がないと思う。 「あっ!ら・・め!舌そんら・・したら・・」 舌だけで感じられる深いキスを。 「ひぃ・・・ぁ・・め・・」 「っはぁ・・どうした?まだ、キ・ス・し・か・してないぞ?」 「ど・・して・・こん・・な」 「他も触って欲しいか?我慢出来ないんじゃないか?」 分かってる。 お前我慢強くないな。シーツで隠してるがバレバレだぞ? 「次はどこがいい?どこなら触っていいんだ?」 「やっ・・こんなの、だめ、だ」 「どこが駄目?耳か?」 「あっ!ま、まて!っんふ!?」 他を可愛がるとキス出来ないからな。悪いが俺の指で我慢してくれ。大丈夫だ。ちゃんと指でも気持ちよく出来る。 「ここも、この前気持ち良さそうだったな?先を擦られるのが良いのか?それとも舌がいい?」 乳首も触ってないのに硬くなってる。 舌先で可愛がってやろう。 ここも嫌いじゃないのはわかってるからな。 「ん!んんっ・・・ふ・・ぅん」 本当に・・・いい反応するなシェス。 駄目だぞ、自分で触ったら。俺がするからな。 「フ・・リフ・・らめっ!ほぉれ・・ふ、ぐ・・」 「・・・・もう、すぐにでも出そうだな?ここは触っていいのか?」 迷ってるな。 でも触って欲しいのは分かってるが。 「・・・そうか。ここは嫌なんだな?じゃあ別の所にしよう」 「んはっ!げほっ!ちょ?クリス!一体・・なんっ・・」 「ここは?駄目か?」 まぁ。そういいながら中に指を入れてしまったけどな。 「・・・・・ひっ!?」 すごい締め付けてくるな。 やはりここではまだ無理だな。もう少し慣らさないと。 そして、完全にシェスが固まったな。 「体の力を抜かないと気持ちよくならないぞ。大丈夫だ。指一本だけだ」 確か、この辺りを刺激する筈なんだが・・・俺もこれは初めてだからな。無茶して傷付けたくないし、ゆっくりと。 「・・・アッ・・・・な、なん・・」 ん?シェスの様子が・・・おかしいな。もしかして、怒らせたか?まぁ、それもそうか。シェスは本当はノーマルな男だからな。いきなり過ぎた・・。 「・・・・う、ごかさ・・ないで・・クリス。おねが・・い・・」 「すまない。痛かったか?」 いや。まさかな。中はすごくキツイし、シェスは初めてここを弄られる筈だ。イキナリ気持ち良くなんて・・・。 「や、やめて。そこ変。や、やだ・・」 「・・・・・もしかして。気持ち良いのか?ここ?」 「ひぅ!!違っ!でも、そこ押されるとすぐ出そう」 ・・・・・お前。どんだけ感じやすいんだ! ちょっと本気で呆れるぞ。 「じゃあ今日はここと前でイカせてやる。お前その顔で嫌とか言わないよな?」 「え?どういう事?あっ!待って!本当に俺もう・・」 「あと、俺も一緒にするから、お前も手伝え。手で握り込んでくれればいい」 そんな情けない顔で見るな。 なんだろう、いじめたくなる。 俺はそういう趣味はないんだが・・・。 「上手く出来たら今度はお前の食べたい菓子を作ってやる。特別にな」 じゃあ取り敢えず。 全部触っていいって事で問題は解決だ。 明日から遠慮なく、思う存分お前を可愛がってやる。 俺は、恋人には尽くすタイプだからな。

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