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第14話
かなたが自分でほぐすと聞いて驚いた
前にやらせたときはかなり嫌がっていたのに
拙いながらも前に教えたとおりにやろうとする
「昨日バイブ入れてたから指二本はすぐに
入るんじゃない?
かなた、頑張って」
声をかければ顔を真っ赤にしながら指を
入れる
指四本と言ったが別に三本入れば入るぐらいの大きさだがやっているところをずっと見ていたくて嘘をつく
三本目を入れてしばらくしてから
…かなたの動きが止まった
「かなた?」
声をかけるが反応しない
あー、うん、これはパニックになってるな
一人でいた恐怖とおもらしして怒られると思ったのが相まって頑張って挽回しないとって
思ったのかな
健気だな、かなたは
そんなところがかわいい
かなたの頬を手のひらで包むように優しく触り上を向かせる
「かなた」
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