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番外編 学生時代 久しぶり
その後は教師がきてかなたとは話せなかった
HRが終わるのを今か今かと待つ
HRがおわり帰る支度をして足早にかなたの方へと向かった
「かなた!」
びくんっと驚いた様にかなたの体が跳ねる
ふりむいたかなたはすごく嬉しそうな顔で
「幹人!ひさしぶ…うぇ」
かなたの頬を引っ張る
「お前渡して即で連絡先落とすとか
なんでそういうときにどんくさくなるんだよ」
「みひと、ごめんっへ、いひゃいからはなしへ」
かなたの頬から手を離す
「かなた、ちょっと付き合って」
かなたの腕をとり引きずるようにして教室を後にする
ーーーーー
人があまりいなさそうなところで手を離す
勢いで連れてきたが何を話せばいいのか…
「…かなた、この学校に進学したんだな」
「幹人がいてびっくりした〜
幹人この学校にしたのってサッカー強いから?部活サッカーするの?」
「え、ああ、もちろん」
「そうなんだ
おれは前と一緒で帰宅部かな」
「かなた、ぼくじゃなくておれって言ってんの?」
「高校生デビューってやつ
かっこいいでしょ!」
「いや、似合わないな」
「なんでだよ!かっこいいじゃん」
「あはは!」
「なんで笑うんだよ!」
昔のように他愛ないことを話す
久しぶりに笑みがこぼれる
…胸がふわっと温かくなる
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