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第38話

家に帰ってから幹人が一言も話さない 無理矢理一緒にお風呂に入っても (もちろん貞操帯は外してもらった) いつもなら二人で話しながら入るのにすごく静か ロボットみたいになってる 髪の毛を乾かしたら幹人が自分の部屋に戻ろうとするから無理矢理おれの布団の中に一緒に入る 幹人をぎゅって抱きしめるようにする 「…かなた、離して、俺…」 「だめ!」 それでも幹人が出ていこうとするから、 「んー… …幹人が初めの頃におれにむち打ったりしたの痛かったし、怖かったし 幹人が初めておれの尻とか触ってきたときも怖かった あと幹人、すごいねちっこい」 「…………」 「でも、終わったあとに出来たら褒めてくれるし怪我したら手当てしてくれるし ……別に今は幹人とのエッチだって嫌いじゃないし」 「…………」 「昔からすっごい不器用でびっくりするぐらい鈍感で本当は寂しがりやな幹人のこと好きだし …おれ別に今日のこと怒ったりしないよ 幹人がやったとしても」 「………かなた、………ごめん」 「……いいよ、今日一緒に寝てくれたら許してあげる」 おれが幹人をぎゅぅっと抱きしめれば控えめに抱き返してくれる 幹人がおれの胸のあたりに顔をうずめて眠る ふふっと笑い、おれも幹人を抱きしめたまま眠った

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