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第1話 - ①

恩返し? ■■■■■■■■■■■■ ピンポーン… と、ボロアパートの部屋に響き渡るチャイム音 「こんな遅くに誰だよ?」 仕事が終わったのが8時過ぎ コンビニに寄って家に帰ったのが9時をちょっと回った所だったりして こんな時間に訪ねてくる友人はいない 宅配かな? と、ゆっくりとドアスコープを覗いて見れば (あれ?真っ暗……?) 何も映さないドアスコープに おかしいと思いながらも 安全第一ドアチェーンも付けているし… そう思って扉を開けたのが 「え゛ッ!?」 運の尽きだった ガガンっ と、突然扉から発せられる衝突音と、開いたドアの隙間にすかさず差し込まれた手と足 そして 「さっさと開けて下さい。 まったく、呼び鈴が鳴っても人を待たせるなんてその耳、機能しているんですか?」 「え、え?」 理解出来ない恫喝 なんのこっちゃか分からない俺の目に映った人物は 黒いスーツ 黒い髪 黒ぶちメガネの全身黒ずくめの男がドアチェーンの隙間から俺を見ていた

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