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子供達
えー、まずですね、成長が早いんですよ、獣人て。
最初こそふにゃふにゃしてたのに、今じゃカサカサ動いてるんですよ。
未知の生物ですよ!
名前も決まりましたが、皆んな白豹なので腕に輪っかを付けて認識する事になりました。
えぇ、黒豹と子豚が白豹に擬態?させられてますが、対外的には白豹三兄弟となりました。
なので、尤もらしくカラーリングで見分けをつけると言うのが説明ですが、カラーリングには魔力を制御するための物も付与されたかなり高価で魔道具としても優秀らしいです。
って、説明しましたけどね、うちの子達、物っ凄く!!!激しいんですよ!
まだ、生まれて10日なのに!
これ戯れてんの?喧嘩なの?って、魔道具機能してるのってくらい、まあ、息をする様に魔法を使うんですよ。
僕とは大違いで、魔法陣をひと泣きするだけで作るし、マナイの操作系みたいなのが得意みたいで、自らの欲求をそれで満たしちゃうし、かなり心配です。
「咲季、咲季?」
「はっ!
違う世界に行くとこだった。」
「寝不足にあの子達の体力魔力だしね。
もっと、皆んなに頼って良いと思うよ?
せっかくの家族なんだし」
頼りたいよ?
だけどさ、甘やかすだけで誰も叱らないの!
叱ってもらいたい事を、可愛いだけで済ませちゃ、碌な大人にならないよ。
ダメなものはダメと言う大人じゃないと、この子達の将来が絶対に困るんだから。
「ちゃんと叱ってくれる怖い大人がいるなら、ね。
この子達、力もあるし将来が大変なのは分かりきってるんだから、今、教えてあげられる事は教えてあげないと。
困るのはこの子達だよ?」
「確かに、皆んなバカになってるしなぁ。
父上なんか、もう人としてダメなレベルまで甘やかしてるよな」
「僕もさ、この子達の成長がゆっくりならそれも良いと思うけど、10日くらいでこれだよ?
体の大きさもだけど、魔法を使いたい放題やってるし、ほんとマズイと思うんだ。」
トルクも危機感はあったらしく、そこは同意された。
「咲季の思う子育てを協力できるように、話し合おう。
きっとマナイなんか、咲季と同じ事言ってくれそうな気がするよ」
マナイは多分、色んな才能を抑えていたんじゃないかと思う。
この子達を産む時に見せた手腕と言うか采配も、二手くらい先を考えていた。
なら、相談してみるのが一番だと思えた。
「うん、早速、夕飯の時に皆んなにも話してみるよ。
だから、トルクも#ちゃんと__・__#叱ってね?」
「わかってる。」
「あとね、トルク大好き」
「私もだよ、咲季
愛してる」
キスはいつでもしたい。
愛されてるって実感出来るから。
「あと数日したら、子供達は子供部屋に、ね」
「ふふふ、そうだね。
トルクとの時間も欲しいから」
もう一度、キスをした。
「外交的に、そろそろ咲季と私の子達を知らせないといけないのだが、白豹三兄弟は良いとして、躾の部分を厳しくしていきたい。」
「トルク兄上、あの子達の魔力を考えても早急に対応する必要がありますよ。
咲季ちゃんの負担もですが、やりたい放題にさせてはいけません!」
マナイは頼もしくなった。
はっきり自分の考えも言うし、それに対する対策もちゃんと考えてあったりで、宰相マナイになっていた。
「だから、皆んなにはもっとダメなものはダメって事を教えて欲しいんです。
お願いします!」
頭を下げると、お父様もお兄様達もちょっと申し訳なさそうに、つい、可愛くて、と言ってくれた。
「魔法の指導をトリシュ兄様にお願いできないでしょうか?
僕も一緒に習いたいから。」
トリシュは何だかんだで、指導するのが上手いし、僕も習えるしね。
「私は、喜んで引き受けます。
宜しくね。」
「はい!
ありがとうございます!」
子供達のお手本にならなきゃって、気負っていた。
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