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第八章・7

「青葉は、発情期まだだね。早く来ないかなぁ、楽しみだなぁ」 「ん、んぁッ。やめ、て、くださいぃ!」  ペニスをやわやわと扱かれて、青葉は身悶えた。 (そういえば、僕はまだ発情したことない)  発情したΩは、むやみやたらと性交したがる獣になるという。 (そんなの、イヤだな。発情なんて、したくない) 「芳樹さん、お湯を汚すといけませんから、僕を弄るのやめてください!」 「あ~あ。怒られちゃった」  じゃあ、上がってからね。  バスタブから上がり、入浴を済ませた二人は寝室へ入った。  すでに半ば潤んでいる青葉の身体は、すぐに芳樹を受け入れた。 「ああ、あ。ホントに挿入っちゃった。」 「……あぁ、芳樹さん」  慣らしのために指でかき回して解ったことは、Ωの体液が青葉の蕾から蕩けるように分泌されていたことだった。 「さっき、バスで弄られたの、そんなに悦かった?」 「ん、ぅん。意地悪です、ねッ」  青葉はその白い腹に手を乗せ、内の芳樹を感じている。 (僕の内に、芳樹さんの形が……)  そんな青葉の様子をうかがいながら、芳樹はそろそろと腰を退いた。 「んぁあ。はぁ、あぁッ!」  イヤ、行かないで。  青葉の身体が、悲鳴を上げる。  ギリギリまで引き抜き、芳樹は力強く圧し込んだ。 「あぁあ!」  激しい抽挿が、始まった。

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