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第八章・6
「青葉ぁ、今ナニ考えてる?」
「ぅんッ。芳樹さんのコトですよ」
嘘だね、と芳樹は青葉の乳首をつまんだ。
「あんッ!」
「心ここにあらず、って顔してる」
「そんなこと、無いです」
大きなバスタブに二人で浸かり、芳樹と青葉は向かい合わせに座っていた。
「私が妙な宿題出したから、かなぁ?」
「違います」
今度は、青葉の方から芳樹にキスをした。
こうすると、芳樹は悦ぶ。
一方通行の愛撫にはない、愛し愛されているという繋がりを感じるのだ、と彼は言った。
青葉は芳樹の咥内に舌を差し入れ、丹念に舐めていた。
やがて芳樹の舌が擦り付けられてくる。
二人の舌は擦り合い、絡まり、熱い昂りをもたらして来る。
「んっ、あ。ふ、ぅん……。芳樹、さん……」
「好きだよ、青葉」
は、と青葉は目を開いた。
(これだ! ハロウィンのアイデアが浮かんだ!)
「ほら、また。心がお留守になってるぅ」
こんどは不意打ちでペニスを掴まれ、青葉は悲鳴をあげた。
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