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第十五章・6
芳樹の先が、硬い先が奥に当たるたびに、火花が散りそうだ。
(内側から、抉られる……ッ!)
「あッ! やぁッ! あーッ!」
髪を振り乱し、嬌声を上げる青葉に、芳樹は早々に限界を感じていた。
「どこに出して欲しい?」
「あ……、そ、外に……」
青葉は、発情を迎えたのだ。ピルは飲んでいるが、内に射精されると妊娠するかも、と恐れた。
「青葉とも、ずいぶん長く付き合ったからな。ちゃんと解かっているつもりだ」
「芳樹、さん……」
「内、だな!」
「や、だぁ……ッ!」
ばちゅんばちゅんと激しい音を立て、芳樹は絶頂に駆け上がってゆく。
「内に出して、よく塗り込んでやる!」
「やぁッ、あ。あぁああ!」
どくん、と芳樹が震えた。
「あ、あぁ、あ。んあぁああ……」
体内が、どんどん芳樹でいっぱいになってゆく。
芳樹で侵されてゆく。
青葉は、とうとう身体を支える力を失い、ベッドにくずおれた。
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