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第10話

 口の中を今は舐められている。  舌を甘く噛まれ、熱い唾液を注ぎこまれ、飲まされる。  飲まされる度に頭が甘く痺れる。  唇に当たる分厚い唇の感触は、性器を唇で擦られているかのように気持ち良かった。  口の中を犯す巨大な舌に、喉奥近くまで舐められるのも苦しくて気持ちいい。  もっと突っ込まれたかった。  舌は淫らに口の中を犯す。  舌を絡められ、擦られるのも、口蓋のデコボコを舐められるのも、喉奥を突っ込まれるのも全部気持ち良かった。  それが嫌で、たまらなくて、泣いて、気持ちいい。  ぐふぅっ  声を洩らす。  涙と共に。  でも、僕はそこではない場所の快楽に必死でしがみつく。  僕の腰を抱えて、必死で突き上げる友達がくれる快楽に。  友達が突く。  僕の中を。  泣きながら、めちゃくちゃに。    僕はそれに腰を振り感じる。    友達がくれる快楽だけが、化け物が与える快楽から僕をまもる。    もっと・・・と願う。  この化け物に僕が奪われないように。  友達に犯されたい。  友達がいい。  お前がいい。  お願い。  友達が泣きながら、僕の中に放つ。  僕も出す、  でも、おわらない。  終わらないんだ。  友達は叫んだ。  快楽だけではない悲鳴のために。  もはや、苦痛なこの、性行為をそれでも続けるために。  僕は泣いた。  それが嬉しくて。  でも。  顎がはずれるほどデカいものをくわえさせられ、喉を詰まらせる。  ああ、これ。  あの化け物の。  性器だ。  熱くて巨大なそれを、僕の口は喜んで受け入れていた。  もう、この口は性器に変えられていたから。  

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