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第12話

 「お前の嫁にはならない、そう言うんや!!これ以上犯されたくないならな!!」    誰かが怒鳴った。  ぐるるるっ   唸り声がした。  見えない何かが怒っているのがわかった。  口の中にあった性器が引き抜かれる。  僕はたっぷりと放たれた精液にむせる。   甘くて欲しくてたまらないそれを、それでも飲んでしまう。  誰かが舌打ちした。     僕の様子を見て忌々しそうに。  「飲んだんかい。・・・まあ、今さらやな、その様子じゃ・・・で、どうする嫌なら言うんや、俺の言うた通りに『お前の嫁にはならない』って」  僕の目に酷く痩せた男がぼんやり見える。  男の顔は長い前髪に隠されて良く見えない。   だけど、やたらと色の白い、痩せた男であることはわかった。  顔が見えなくても不機嫌であることも。  嫌、何が?  気持ちいいのに。  美味しい。     もっと飲みたい。  もっと口の中犯されたい。  その時、深くをつかれた。  友達が狂ったように犯してくる。  それが、僕の意識を引き戻す。  友達の突きに叫んだ。  感じた。   狂った。   それは、化け物とするそれとは違った。  もっと苦痛で。  もっと切なくて。  僕を溶かすだけではない現実だった。  友達が泣きながら僕の名前を呼ぶ。  だから。   だから。   僕は嫌だと思った。  僕は必死でさけんだ。  「『お前の嫁にはならない』!!」  それは拒否の言葉だった。  友達か僕の奥をこじ開けた。    「くひぃ」  僕は身体をそらして、それに耐えた。  「出してぇ、そこで出してぇ」  僕は叫んだ。  グフウ  グフウ  そこにいた見えない何かもさけんだ。  振動が寺の本堂を揺らした。    友達の指が僕の尻にくい込む。   僕の開けられた奥で、友達の性器が弾けて、熱いものがぶちまけられる。  僕は叫びながらそれを感じて達したのだ。          グキィィィ  化け物も叫び・・・建物はゆれて。  でも。  突然。  消えたのがわかった。  「人を呼びつけやがって。俺は忙しいんや」  男がぶつぶつ言うのが聞こえた。  でも。  もう僕は気を失いかけていた。  ドサリと、友達の身体が僕の上に覆い被さってくるのがわかった。    友達は気絶していた。  それを見て僕は何故か安心して。  友達の熱い肌を感じて、僕も気を失った。              

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