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未知の開発 -未遂-
「じゃーん!見てこれ!」
駿太が目の前に差し出したのは銀色の長い棒。
なんだ。箸か?とそれを見つめていると、駿太は「はいじゃあ脱いで。」とブレザーを脱がし始めた。
「え、まって。なにそれ?」
「何って、尿道プラグ。」
尿道プラグ……。
一歩どころか三歩後ずさり、ドアノブに手をかけた。
分かる、俺には分かる。このままでは俺の息子がえらい目に遭うと。じりじりと詰め寄って来る駿太は笑顔で右手に持っている棒を指差す。やらない。と首を振って伝えるが、全く聞いていない模様。
俺のかかとが扉に当たり、今だ!とドアノブを引くがそれは駿太によって阻止された。
「今日はこれ使いたいなー。って!」
「ほんっとにやだ!絶対やだ!!」
脱がすと言うよりも追い剥ぎの様に俺の衣服を剥いでいく。
「だいじょぶ!一番細いの買ったから安心して!」
「ちっげーよ!そーいう問題じゃないの!ていうか、剥ぐな!」
足をばたつかせて抵抗するが、壁に接しているベッドまで追い込まれて逃げ場を失う。下着のみになってしまった俺の肩を壁に押しつけると、駿太の顔が近づいてきた。
このまま流されたら確実に殺られる。そう感じた俺は唇の前に掌を当ててキスを阻止すると、駿太は口を尖られせて拗ねてくる。
「それ挿れたらマジで別れる。」
「ええ?!」
「当たり前だろ!」
「そんなあ。」と悲しそうな表情を見せるが、泣きたいのはこっちだ。駿太が両手を膝に落として俯いた時を狙って近くにあったブランケットを羽織った。
「どーしてもだめ?」
「絶対別れる。」
「それはやだ〜。」
のしかかるように俺に抱きつくと「じゃあ無しでいいからしよ?」と首を傾げて可愛らしくお願いしてくる。
なんという切り替えの早さだ。と思いつつ駿太を見た。
自身の顔の良さをフルに活用したこの表情に俺は弱い。
言葉にならない言葉を喉で鳴らすと、羽織っていたブランケットを取られ、あっという間に駿太のペースに飲まれていった。
「あっあっあっあう、ん、んんうっんっ、ああっ。」
「んっ、あれ、皐月鳥肌立ってる。寒い?」
駿太が腰から脇にかけて手のひらを滑らせると、くすぐったさから更に鳥肌が立ってしまう。
喘ぎ声と笑いが混じって鼻から抜ける声を出すと、今度は指先で同じ場所をなぞってきた。
「はっ、ふぅ、ん、んんぅっ。」
「ふふっ、くすぐったいんだ?」
腰を動かしながら触れられる感覚は、いつもと違って上手く力が入らない。いきたくてもいけないもどかしさに腰を揺らすと、駿太が一層強く腰を打ち付けた。
「あっ、あっあっああぁっ。」
「皐月から腰振ってくれるなんてめずらし。きもちい?」
返事をする余裕もなく近くにある枕を掴んで首を反らすと、俺の喉仏を吸う様にキスをした。じゅる、とわざとやらしい音を立てて吸うと、首元に赤い印がつけられる。
駿太の上半身が倒れてきたことでさらに重心がかかり、奥に押しこまれる。これ以上入らない。そう感じて身体を震わせると「いっていいよ。」耳元で囁かれた。
すると駿太は、ばちゅっばちゅっと音を立てながら激しく腰を振り始める。
「あああっ、はやい、あっ、あっああっ、いく、いくぅ、
んっんんあっ、あっあっあああんっ。」
「ん、んんぅっ、いって?」
駿太の呼吸が次第に荒くなり、絶頂が近いと感じる。
俺は肋骨が浮き出るほど腰を反らすと、勢いよく射精した。しかし駿太の動きは止まらず、今よりもさらに腰を振る速度を早める。
「ごめんね。俺もいかせて。」
「あっああぁっ、あっあっあっ、はや、はやいぃ、んんぁ
あっあっあっ、あうっ、んんぅっ。」
駿太の重い一突きで達したのだと感じた。ごりごりと奥に擦り付ける行為が恥骨を刺激して、俺も再び精液を散らした。達した余韻で身体を震わせていると、駿太がブランケットをかけてくれた。
「ふいー。ごめんね、寒かったよね?」
「あ、ありがと……。」
掠れた声でそう答えると「やっぱ俺もいれてー。」と中に入ってくる。向かい合った距離は唇が触れる程近い。
「皐月めっちゃ好きだよ。」
「めっちゃってなんか馬鹿っぽいな。」
「なんで!最上級の好きってことだよう。」
また唇と尖らせている駿太に俺はそっと唇を合わせた。
「え、皐月からキスしてくれるなんて……。なんか今日は積極的だね?もっかいして?」
「やだね。」
そう言って駿太に背を向けると「けちー。」と言って後ろから抱きつき、片手で俺のものを優しく撫でた。
「また今度挿れさせてね?」
そう囁いた駿太の言葉に期待している自分がいて、恥ずかしさのあまりブランケットで顔を隠した。
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