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第17話

「咲人ー!同じクラスだったんだな!」 「てかこの学校に転校してきて いきなりA組って相当家が金持ちなのか頭がいいかのどっちかなんだけど」 「前者は違うし後者はありえない」 「えー、じゃあなんで?」 「あはは、なんでだろーな」 色々とめんどそうなのでとぼけておく 朝のHRが終わってから春弥と話していると 「あれ春弥、転校生と知り合いなの?」 と春弥に話しかけてきた男子生徒がいた 「うん、朝職員室まで案内した!」 「へぇー。あ、俺は柴崎 琉晴(しばさき りゅうせい)俺のことは琉晴って呼んでな」 「わかった、琉晴。えっと俺の事は咲人って呼んで」 「咲人、よろしくな!」 「よろしく!」 「咲人〜!」 ガシッ 「?!なんだよ離せって」 春弥がいきなり俺に抱きついてきた 「俺たちもう友達だよな?」 「え、う、、うん」 勢いにつられて頷いちゃったけど条件大丈夫だよな...? でも物理的距離の近さは危ない気がする 「やったぁぁ!」 「ていうか早く離せよッ俺死ぬッ」 色々な意味で... 「もーわかったよ」 やっと離してくれた... いと安心をしていると 『2年A組望月 咲人さん至急職員室まで』 と放送がなった 「......え?なんで面倒くさ」 「咲人〜初日から先生に呼び出しされるって何したんだよ〜」 春弥が俺をからかうように言ってきた 「取り敢えず早く行った方が良いんじゃないか?一時間目も始まっちゃうし」 と琉晴が言うので、職員室までの行き方を復習して教室を出た 「職員室に呼ばれるようなことしてないよな...」 「何の用だ...?」 ブツブツ独り言をいいながら職員室前までたどり着いた コンコンガチャ ノックしてから入った 「失礼します」 「あ、こっちの部屋に」 と俺のことに気がついた先生に言われ奥の部屋に案内された ......なんだ? と思いながら部屋の扉を開けると 「きたきた」 そこには成世が座っていた 「なんで?てか、何の用だよ俺初日の一時間目から遅刻したくないんだけど」 「いやー、昨日預かったスマホ渡し忘れてたから」 そう言いながら成世は俺にスマホを渡してきた 「それと、」 「なに」 「さくが条件ちゃんと覚えてるか確認しなくちゃいけなさそうだし」 ゾワッ 「ちゃ、ちゃんと覚えてるし」 「まぁ今回に限り許すけど、次あんな距離近くしたら俺嫉妬して狂っちゃうよ?ハハ」 え...やっぱ見られてた...?何処から... 「さくからあんな事しないって約束出来るならあの2人と連絡交換してもいいよ」 「俺からはやらないし春弥が勝手に抱きついてくるだけだし」 「もう名前で呼ぶほど仲良くなったんだニコ」 「そ、そうでも無いけどあっちがそう呼べって言うから」 成世のこの笑顔怖すぎ 「へぇー」 「てか、俺そろそろ行っていい?授業始まっちゃう」 「え〜さくに癒されようとしてたのにしょーがないな」 「誰がお前なんか癒すかッ!」 俺はそう言い部屋を出た

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