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結ぶ(16)
「俊樹…」
「止めろっ!灯りを…頼むからっ!んぐっ」
抵抗する言葉をニールの唇で封じ込められた。
決心して身を委ねようとしたのに、羞恥のあまりに拒否してしまった。
そんな俺をニールのキスがゆっくりと宥めていく。
ニールは…俺の腰に食い込むゴムの部分に、そっと指を這わせて…その触り方がいやらしくてゾクゾクする。
「…俊樹…こんなに綺麗なのに…俺に見せないで誰に見せるつもりなの?
俺専用だろ?
ちゃんと…見せてよ…お願い…」
「……ニール…あの…その、コレ見て…萎えたり…しない?」
「萎える?俺が?」
はははっ
…と一頻り大笑いしたニールは、俺の顔にぐいっとキスするくらいに顔を寄せると
「俊樹、触ってみ?」
俺の右手を自分の下半身に誘 った。
「えっ!?嘘っ…ナニコレ!?」
バスローブの下には何も着けていないニール自身をダイレクトに握らされた。
それは、フル勃起状態で熱を持ち、どくどくと血潮が漲 っている。
「ふふん、どうだ?これでも『萎える』とでも言うのか?」
ニールは再び俺に覆い被さり
「抱きたくて啼かしたくて入れたくて、どうしようもなく愛したいのに…
俺の伴侶は酷なことを言うなぁ…」
「俺だって!覚悟してコレを」
「分かってる。
こんな時『清水の舞台から飛び降りる』って言うんだよね?
俺のために、こんな美しい姿になってくれたんだね…俊樹、綺麗だ。」
ニールは俺の唇を食み、そのまま顔を下に下ろしていった。
指で…唇で…舌先で…
下着の上から俺を愛撫し始めた。
「あっ、ニール、そんなっ」
「俊樹…かわいい…すっごく似合ってる…」
布越しにニールの荒い息遣いを感じて、小さな下着の中で俺自身も窮屈になってきていた。
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