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Ⅹ《おまけ+》【後編】小文字オー、大文字ティー、小文字オー

 ドキンドキン (真川さんのフグ)  ドキンドキン (俺が、いいの?)  君だから……って、言ってくれた。  俺だから……いいってこと? 「でも、俺っ」 「君はまた、俺を焦らすのか」  俺の手を取り、指を絡める。 「そうじゃ……ありません」 「なら、いいな」  絡んだ指が股間に導く。 「でも……」  大事なことだ。伝えなくちゃ……  フグには…… 「猛毒があって」 「ある意味、そうだな。俺の股間のフグには中毒性がある」  デカイから咥えるのが大変だが、一度悦びを知るとやめられなくなる。  フグはテトロドトキシンという毒を持っているから。 「俺にはできません」  調理の免許を持っていない。 「どうしてもか」 「ごめんなさい、真川さん」 「そんな顔するな。無理をさせてしまったな」  絡めた手を離して、下ろしかけたズボンのジッパーを自ら上げた。 (俺、結局、真川さんを傷つけてしまった)  ピッピッピッ  ……ん?この音は?  電子音の聞こえた音の方向を見やると、勧修寺先生が落ちたリモコンを拾い上げていた。  迷いのない指先がリモコンのキーボードを滑らかに押していく、 「今の真川さんだ」  ディスプレイには…… 「小文字オー、小文字ジェイ、小文字オー」  ojo  あ、真川さんの真川さん自身がしょんぼりしている。

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