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Ⅹ《おまけ+》【中編】小文字オー、大文字ティー、小文字オー

 真川さんが可愛い♪  ものすごく可愛い♪ (もしかして……)  真川さんが照れている★  手元で口を隠して、少し俯いた視線で顔を真っ赤にしている。  こんな真川さん、見た事ない。 (どうしよう)  俺が変なこと言っちゃったせいだ。 「あの、真川さん」  謝らなきゃ。  とにかく謝ろう。  フグは好きだけど、股間のフグを食べたら、真川さん自身の象徴たる雄がなくなってしまう。 (生まれた時からぶら下がっている股間の相棒を食べるなんて、いけない事だ)  そもそも股間がフグなんて、とても恥ずかしい。  俺なら、誰にも話さずに一生秘密にしたい事実だ。  股間の秘密を話してくれた真川さんの勇気敬意を払い、感謝しなければならぬというのに。  俺は、自分の食欲を満たす事ばかり考えていた。 (恥ずかしいのは俺の方だ) 「すみません。俺、自分の欲求を止められなくて……」 「君は今、発情状態にあるからな」  そうか。俺の場合、発情期には食欲が増すのか。 「欲求が抑えられなくて当然だ」  ぽんぽん  大きな手が降りてきて、俺の頭を撫でた。  真川さんは、こんな時も優しい。 (俺、真川さんの股間がフグでも気にしないよ)  真川さんは、真川さんだから…… (俺も真川さんのフグ、大事にするよ)  真川さんの大切なものだから、いっしょに大切にしたい。  もう、食べるなんて言わな……  ドキンッ  心臓が飛び出るかと思った。  温かい体温に強く強く、力強く包まれている。 (ここ……真川さんの腕の中) 「君に食べてほしい」  ちがうな……  チュッ  唇が耳朶をかじった。 「君だから食べてほしい」

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