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ⅩⅢ思い出せないけれど、好きpartⅡ⑧

「ヒャウ」 「君の声が出てしまったな。気持ちいいのは俺なのに、君が感じてしまったか」  囁かれた吐息にピュクンと体が跳ねた。 「今、君も腰を動かしていたろう。一緒に感じてくれて嬉しいよ」  ドキドキして体が熱くなる。  雄さんの声に、まるで鼓膜が犯されているよう…… 「ほら、手がお留守になってるぞ。もっと動かして俺を気持ち良くしてくれ」  心なしか、ほんのり……  雄さんの顔が上気しているように見える。 (気持ちいいのかな)  俺の手で気持ち良くなってくれて嬉しい。もっと良くしてあげたい。 「はい」  シコシコ  すりすり 「力加減はこのくらいでいいですか」 「あぁ、ちょうどいい……って、お風呂みたいだな」 「あっ、ほんとだ!」  お風呂でお背中流してるみたい。  フフ……  アハハ  二人で吹き出してしまった。 (えっと、ここも触っていいかな)  あの場所が気になって仕方ない。  パンツの裾からはみ出した竿の根本。  俺のとは比べものにならない、立派な……  ビュクンッ 「わっ」 「君が見つめるから大きくなってしまったよ」  手の中で雄さんの雄が跳ねる。 「遠慮しなくていいから……ほら」 「はぅ」  重ねられた手が、俺の手をその場所に導く。 「おっきい……」  竿の太さに相応しい雄の生殖器だ。 「俺の金玉、気に入った?」 「はい」  Ωの俺には雄の生殖能力がないから、竿の下に垂れ下がる袋が小さい。  だから大きな雄の袋に憧れる。 「気に入ったら、どうするんだっけ?」 「ええっと……」  …………もみもみ  こりこり 「はい、よくできました」  大きな手がくしゃりと、髪の毛を撫でてくれる。  優しく、雄さんのはみ出たお金玉をマッサージする手を褒められて嬉しいな。  俺も雄さんを撫でてあげよう♪  …………なでなで  なでなで。 「陰毛を撫でるなんて、優斗のえっち」

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