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第1話 初恋は今も

僕、恋水 奏は幼稚園の頃から恋をしている。母親を失い父親も立ち去った、僕の世界の全ては兄ちゃん、恋水 要だけだった。歳の差は六つもあるけど、身体の弱かった僕を助けながらここまで面倒を見てくれた兄ちゃんはきっと凄い人だ。 そう、僕が恋するのはその兄ちゃんなんだ。優しくてカッコよくて料理ができて、運動も勉強もなんでも出来て、僕の自慢の兄ちゃんだ。 まあそんな想いは叶うわけない。小学校低学年の時は毎日のように兄ちゃん大好きと伝えてきたが、兄弟愛云々で受け止められたと思うし、今になってもそんなこと言う勇気ない。中学一年生の春、出会いの季節ではあるけれど、いまだに僕は幼稚園の頃から前に進めていないのだ。 この日までは、そうだった。 「君はいい目をしている!是非とも魔法少女になってもらいたい、否なるべきだ!」 いきなりだけど、僕は魔法少女?に勧誘されてしまいました。

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