4 / 14
第4話
んっ、んん。
熱い、熱い。苦しい。
ああ、また触手だ。ぬるぬると身体を這う触手。何本もある触手が口の中を犯している。喉の奥まで突っ込まれて、苦しい。だけど気持ちいい。別の触手がぬるぬる、ぬるぬると俺の陰茎を扱いている。ぬるぬる、ぬるぬると身体を舐めるように動いてる。ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅと後孔を犯している。
ンッ、ンン。
喉の奥に熱いものが吐き出される。苦い。マズイ。それを飲み込む。触手たちが動きを激しくしだす。身体中に触手が吐き出したどろりとした体液をかけられる。
気持ち悪い。
気持ちいい。
――あ。
触手、触手、触手。
触手たちの間に、ちらりとなにか過った。なにかはわからなかった。
ただそれは気持ち悪いどころじゃなくて――……不気味で。
俺は。
***
ともだちにシェアしよう!