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⑥
「俺らが起こそうとしたら唸ってバタバタ暴れるしで手が付けられねぇし…
佐和、お前こーゆーの得意だろ!」
「なっ、なんで俺なんだよ!」
「だってこのままにして帰れねぇーじゃんか。
課長、そろそろ帰りますよー……うわっ、危なッ!」
肩を揺さぶって起こそうとした同僚目掛けて、腕を振り回した課長
かなり呑んでた上に突然、度数の高い日本酒を呑んで酔いが一気に来たんだろう
酔ってデレデレになる課長も危険だけど
暴れ出したら、それこそたまったもんじゃない
「佐和、課長なんとかしてくれってッ」
「分かったって……あ、荒木課長?」
「……ん」
恐る恐る荒木課長の肩に手を乗せれば、ピクッと反応を見せた課長がゆっくりと顔を上げる
「か、課長…送りますから、家に帰りましょう?」
とろ~んと蕩けた眼が俺を見つめてきた
そして…
「さ…わ?」
「ッ、ッ!!?」
俺の名前を紡いだ後に、ふわりと優しく微笑んで……
「ん~」
「あ、ぁああ荒木課長っ!!?」
スルリと首に回される腕
擦り付けるように首元に埋められる顔
俺にぴったりと体を密着してくる課長に……
「ちょっちょっちょーー!」
かわ、可愛い過ぎですから!
嬉しいけど、でも今はマズいぃいい!
「やっぱお母さん凄え!」
「任せたわ佐和、そんじゃっ!」
「へッ!?ちょっ、武藤待て…ッ?
あ、荒木課長?だぁーー擦り付けないで下さぃいい!」
これシメたっ
そんな顔をした武藤と他の奴らは足早に出て行く
そして残された俺はというと
不意打ちの笑顔に抱き着いて離れない酔っ払いの行動に下半身を刺激されまくりで
そして、わずかな理性で課長を自宅に届ける羽目になったのはそれからすぐの事だった
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さてさてこの続きは……ニヨニヨ
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