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②
課長がなんで悪いと思うんだ?
課長との関係を笑い話に?
ちゃんとした相手?
いやいやいや、俺は…
「俺は陣さんが好きで、陣さん以外考えられないです」
「〜〜ッ、だ、だから…それは勘違いだろ?
今、お前は庇護欲と恋愛の見分けがつかなくなっているだけだ」
「か、勘違いって…」
嘘だろ…
庇護欲だけで
ひとりの人を
歳上のしかも上司を
ましてや男を抱けるほど俺は器用に出来ていないのに。
「ほらアレだ。俺はなんも出来ねぇからよ、お前は『俺が助けてあげないと』とかそんな気になっちまったんじゃねぇか?
だからな、あー…昨日みたいな事はよ、俺じゃなく、お前を好いてくれる女としてだな…」
(俺は課長とじゃなきゃ、したくない…)
「こんなどこを触っても固くてゴツい男よりも、絶対にイイんだからよ」
(そんな事ないですッ)
「そのうち……お前に子供が出来たら、今の事もきれいに忘れる事が出来るさ。それまでは犬に噛まれたと思って我慢しとけ」
(なんで…そんな辛い事を笑顔で言うんですか?)
課長の方が勘違いしています
俺は真剣に、課長の事しか見えてなくて
課長が隣にいてくれれば、将来の事とかどうでも良いのに…
俺が出来る事は、課長に伝わるには
そう考えて…
「課長……少し長くなりますが、俺の話しも聞いて貰っていいですか?」
「あ?あぁ…」
俺も面と向かって課長自身について話しをしていなかった
俺がどれだけ貴方の事を想っているか
「では」
今まで貴方から培った営業トーク、活用させていただきます
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