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そしてやっぱりと言うべきか 次の日 朝を迎え、起き上がる事すら出来ない俺は、今日の出社は無理だ、と瞬時に判断し すぐさま会社へ連絡を入れた そしてこの原因を作った佐和は、のっそりと起きた時から見事なまでの二日酔い 襲いかかる頭痛によって顔を顰めていたが、俺の体にある無数の痕を見て驚き めちゃくちゃ詰め寄って しかもその痕を付けたのは自分と分かっても覚えていないらしく 「佐和…お前、1ヶ月出禁だからな」 「え?ぇええええっ!!」 「それと1ヶ月はお前と飲みに行かねぇ」 「え?……そ、そんなぁあああっ、陣さん、嫌です嫌ですッせっかく恋人同士になれたのに、これから思う存分陣さんを堪能したいんです。俺の楽しみを取り上げ…」 「うるせぇえええっ、さっさと会社行けやッ」 出禁宣告を突きつけられた佐和は、悲痛な表情に青ざめた顔色をしていた それを無視し、軋む身体をベッドに沈ませる 一睡もする暇を与えられずにいた体はすぐさま 微睡み始め、睡魔が襲いかかった そんなボヤけた頭で何度も反芻する 佐和と大量の酒を掛け合わせたら 俺の身がヤバい と言うことを… ■■■■■■■■■■■■■■ 鬼課長とは違った酔い方の佐和くん 一生懸命さは酔っても健在です

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