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*第1話七彩side

「もうこれ以上、俺を夢中にさせないで…。」 ―――――――――――― 疲れたー。 「いや〜、七彩くん今回も良かったよ!君を選んで正解だった!」 いや、監督そのセリフこの前新人にも言ってたよ… 「そんなこと!僕にはもったいない言葉ですよ…。買いかぶりですよ。」 「買い被りなんてことはない、今日は収録も終わったし、飲みにでも行かないか?」 で、出たーー!この人毎回誘って来るよなー。明日も収録あるし… 「いっ、いえ!明日も別のが入っているので今回は…。」 「いいじゃないか!七彩くんもぱぁーっとさ!」 なにがいいんだよ。なにが。明日に響くつってんだろ。 「すみません。監督、生憎七彩はお酒にめっぽう弱くてですね」 さすが俺のマネ。ちゃんと仕事してる。 「なんだよー。ガード固いなあ。」 「では、またの機会にぜひ飲んでやってください。七彩、行くよ」 「うん」

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