1 / 17
*第1話七彩side
「もうこれ以上、俺を夢中にさせないで…。」
――――――――――――
疲れたー。
「いや〜、七彩くん今回も良かったよ!君を選んで正解だった!」
いや、監督そのセリフこの前新人にも言ってたよ…
「そんなこと!僕にはもったいない言葉ですよ…。買いかぶりですよ。」
「買い被りなんてことはない、今日は収録も終わったし、飲みにでも行かないか?」
で、出たーー!この人毎回誘って来るよなー。明日も収録あるし…
「いっ、いえ!明日も別のが入っているので今回は…。」
「いいじゃないか!七彩くんもぱぁーっとさ!」
なにがいいんだよ。なにが。明日に響くつってんだろ。
「すみません。監督、生憎七彩はお酒にめっぽう弱くてですね」
さすが俺のマネ。ちゃんと仕事してる。
「なんだよー。ガード固いなあ。」
「では、またの機会にぜひ飲んでやってください。七彩、行くよ」
「うん」
ともだちにシェアしよう!