我慢出来ずに下半身に指を這わせたら玲音が俺を止める。 また玲音がしてくれるのか？期待に満ちたような瞳を向ける。 玲音は自分のズボンのベルトに手を掛けて金属音が聞こえる。 今度はいったい何をするのかとジッと玲音を見つめる。 前をくつろげて玲音は自分のものを取り出した。 身長がデカいからか俺のよりも立派なもので驚いた。 「…瑞樹と一つになりたい、いい？」 「……………玲音、俺なんかでいいのか？」 「瑞樹しかいらないよ」 男同士でこういう行為が出来るとは知らなかった。 でも、玲音がいいなら…俺がほしいなら…俺をあげる。 玲音の首元に腕を回すと引き寄せられて距離がなくなる。 唇を合わせて開いた口からどちらが先か舌で撫でて深い口付けをする。 誰かに愛されるってこんなに幸せな事なんだな。 俺は、もういらない子じゃないんだってそう思えた。 玲音のがゆっくりと俺の中を掻き分けて入ってきた。 指とは比べ物にならないほどの圧迫感に眉を寄せる。 玲音の背中に爪を立てて必死に快楽に溺れないように堪える。 「ご、ごめ…玲音っ」 「瑞樹に与えられる痛みなら嬉しいからいいよ」 玲音はそう言い俺の頭を優しく撫でて笑っていた。 俺だって、こんな少しの痛みくらい…我慢出来る。 力を入れすぎると玲音も痛いだろうなと思い、必死に深呼吸をして力まないように努力する。 そんな俺の頭を玲音が撫でる、とても心地が良かった。 ゆっくりゆっくり中を満たし、玲音の腰と俺の下半身が当たる。 玲音は一度動きを止めて深く息を吐く、少し擦れて気持ちいい。 「全部、入ったよ…」 「ほ、本当に…？」 「うん、あったかくて気持ちいいよ」 玲音は動かず、俺の痛みが引くまで我慢していた。 玲音は眉を寄せていた、玲音も痛いのだろうか。 腹の中で玲音のが俺に馴染んでいく、そんな気がした。 痛みもマシになってきたが、玲音は痛いだろうか。 玲音の頬に触れると玲音は俺の心配そうな顔に気付き驚いた顔をしていた。 そして俺の手を取りしっかりと握り重ね合わせる。 「…瑞樹？」 「痛いか？」 「えっ、いや…俺は平気だよ！？」 「………でも」 「瑞樹の中が物凄く良すぎただけだから大丈夫だよ！」 「…そうか、もう動いていいよ…」 「えっ…いいの？」 俺は返事の変わりに身を少し乗り出して軽く触れるだけのキスをした。 もう痛みはない、それどころか動いてほしくて疼いて仕方ない。 玲音が俺の手を強く握って腰を引くと全て持っていかれるような気がする。 指では届かない奥の奥まで届いて腰がぶつかる。 今まで感じた事がない、知らない気持ち…それを知ってしまい自分が変わっていくようで怖かった。 玲音が鎖骨からだんだん上に上がり俺の首筋に舌を這わせた。 くすぐったいと思っていたら鋭い痛みを感じた。 「いっ…！！あ、あっ」 「んっ……」 玲音に噛まれた、そう思うより先に吸われる強い快楽にびくびくと体を震わせて絶頂を迎えた。 中が玲音のに絡み付いて腰の動きを早められる。 もう気持ちいい事しか考えられず口からは喘ぎ声しか出ない。 涙が出てくる、気持ち良すぎて頭が可笑しくなる。 玲音に前を弄られる、さっきから出していなかったからかトロトロと溢れて止まらない。 腰を強く打ち付けられてしこりを押されてまたイった。 「あっ、あっ、あぁっ…」 「瑞樹っ、もうっ…俺もっ…イっ…！！」 「あぁぁぁっ！！！！！」 腹の奥が暖かく広がり、俺も何度めかの絶頂を迎えた。 頭が真っ白になる、強い怠さと眠気が襲い俺は深い眠りの底に落ちていった。